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「お茶と写真の時間」藤田一咲

お茶と写真の時間タイトル:お茶と写真の時間
著者  :藤田一咲
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/07/28
お勧め度:★★★

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お茶と写真はよく似ている、という大のお茶好きにして写真好き、ピンホールカメラ、クラシックカメラから二眼レフ、レンジファインダーカメラ、一眼レフ、ポラロイド、オモチャカメラなど、さまざまなカメラを使って写真を楽しむ写真家・藤田一咲が、写真は初めての人から、どっぷりハマっている人、すべての写真好き、お茶好きな人々に贈る「楽しいカメラ生活のススメ」。同著者による大好評『ハッセルブラッドの時間』に続く、見て読んで楽しいエッセイ全28話書き下ろし+写真119点。
「写真と時間」シリーズ第2弾。タイトルに「お茶」と入ってますが、お茶にまつわるエピソードはあまりありません。残念。「旅」の話と「写真を撮る」ことに対する話がメイン。

カメラを持つと何気ない風景も特別な意味を持ってくるし、観察眼が鋭くなって今まで見えなかったものが見えてくる。だからカメラを持って出かけようよと著者は語りかけてきます。デジカメが一般的になって誰でも気軽に写真を楽しめるようになりましたが、フィルムを使ったカメラは何か特別な行為のような気がします。現像すればフィルム代もかさむし。でも、その特別な行為が毎日の生活の一部に溶け込んだら、今以上に豊かな生活になりそう。

藤田さんの本を読むと散歩して写真を撮りたいなぁと感じます。文章も写真もいい意味で力が抜けていて。時間を作ってちっちゃなカメラと本を持ってぶらり散歩を楽しみたいです。

+++++

【みなさまのご意見】
月灯りの舞さん('07/01/05追加)


「アタシはバイクで旅に出る」国井律子

アタシはバイクで旅に出るアタシはバイクで旅に出るアタシはバイクで旅に出る

タイトル:アタシはバイクで旅に出る(全3巻)
著者  :国井律子
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/06/03 - 2005/06/08
お勧め度:★★★

1巻 → [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]
2巻 → [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]
3巻 → [ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]


今、もしかしたら日本で一番有名なバイク乗り、クニイリツコの大冒険。月刊誌「クラブ・ハーレー」内で、好評連載中のドタバタバイク旅行記「お湯・酒・鉄馬 三拍子紀行」を再構成したツーリング・エッセイ。いつもより、クニイ多く入ってマス。(1巻)

バイク乗り・クニイリツコの旅日記第2弾! ハーレーダビッドソンを相棒にまたまた旅に出かけます。しかも今回は海外進出! 旅で出会った仲間や美味、そしてお酒に温泉、本誌には載らなかった後日談……みーんな紹介しちゃいます。もう誰も彼女を止められない!?(2巻)

旅ムスメの旅行記、ついに完結!
旅ムスメ、クニイリツコのドタバタワクワク旅行記も愛車、ハーレーダビッドソンが生まれたアメリカへと進出を果たし、ひとまずここで大団円! うまい酒、ゴクラクのお湯、そして気持ちのいい場所には、とにかく目がないオトメが、またもや、のほほんと走り出す……。「クラブ・ハーレー」大好評連載中の「お湯・酒・鉄馬 三拍子紀行」を再編成して「クニイの後日談」も加えたツーリング・エッセイ。第3弾にして、ついに完結!(3巻)
ハーレー乗りである著者が世界各地でのさまざまな出会い(温泉、酒、食べ物、人びと)を綴ったエッセイ集。えい出版発行「クラブ・ハーレー」での連載を文庫化時に加筆・訂正したものとなっている。

バイクに関する熱い思いは当たり前のことなのであまりかかれておらず(バイク雑誌に連載されてるくらいなのだから・・・)、タイトルにもなっている通りお酒と食べ物がメイン。著者は酒と旨いもんに滅法眼がないらしく、文章から伝わってくる。正直巧いとは言えない文章だがが、読んでいると普段は全く飲まない日本酒を飲みたくなったから不思議。

そして旅にも出たくなる。お仕事で各地を転々出来るなんて、毎日パソコンと向かい合う日々を過ごしている身としてはうらやましいことこの上ない。しかも、食べて温泉入ってバイクに乗ってなんて・・・。そんなの仕事ではない、と妬みを込めて言いたい。

残念なのは使われている写真が、必ず著者が写っているためプライベートフォトの域を出ていないことだ。タイトルに引かれ旅本としてこの本を手にした方は、もっと旅先での風景、著者が素晴しいと感じたモノの写真を期待するだろう。そのに著者の感性が見えるからだ。ファンならこれで満足するだろうが・・・。

それでも、この本には意味があると思う。大きなバイクが乗りたいけど乗りこなせるか不安な方はこの本を読めば、そんなことは杞憂に終わるって事がわかる。カッコいいから乗りたいとかバイクで旅をしたいとか、動機は何であれしたいという気持ちがあれば、何でも出来てしまうものなのだ。

【関連ページ】


「パリ散歩の時間」藤田一咲

パリ散歩の時間タイトル:パリ散歩の時間
著者  :藤田一咲
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/04/30
お勧め度:★★★

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大好評、写真家・藤田一咲の「時間」シリーズ第4作。今回は旅モノ。場所はフランス・パリ。パリがはじめての人でも、2度目の人でも、憧れている人でもパリを散歩するように楽しみませんか、という著者の誘いにのってこの本を開くと、そこには旧くて新しいパリの魅力がたっぷり。著者がクールに撮影・構成したパリの写真とエッセイの本は、ビジュアルだけ楽しんでもよし、ちょっとしたガイドブックとしても活用できる1冊。パリが好き、旅が好き、散歩が好きという方はぜひ!
「写真の時間」シリーズ第四弾。美術館はもちろんのこと、路地裏、カフェ、蚤の市、公園などパリの街中を散歩しながらのスナップ集。シリーズ前作と比べて、文章少な目写真は大目となっている。

私の場合、旅行に出るとついつい気合が入りすぎてしまい、あちこちと観光してしまうことが多い。そんな"旅行"という行事に舞い上がってしまっている状態で撮る写真は、後から見直すと「なんだこれ?がっかり・・・」と言うことがかなりの確率で発生する。旅に出た時の自分と帰ってきてからの自分。当然気持ちに温度差がある。旅先で最高と思った景色を写真が超えることは数少ないのだから(写真の腕のせい)、がっかりするのも当然だ。本書で著者は心を沈めて旅行をゆっくり楽しもうと私に訴えているように思えてならない。

文章はガイドというほど詳細ではなく、また写真もパリの王道を写しているわけでもないので、背表紙にある「ガイドブックとして活用できる1冊」というのを見て手に取ったのならややがっかりする結果となるだろう。写真を見てきれいだし面白いとも感じるがそれほど感動がわいてこないのは、パリに行きたい!という気持ちがあまりないからなのかもしれない。

+++++

【みなさまのご意見】
文庫本大好きさん
blogさん


「ハッセルブラッドの時間」藤田一咲

ハッセルブラッドの時間タイトル:ハッセルブラッドの時間
著者  :藤田一咲
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/04/16
お勧め度:★★★★

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写真とハッセルブラッドをこよなく愛する写真家・藤田一咲が、ハッセルブラッドの楽しさ、すばらしさを自身の経験を通して軽妙に、ときには哲学的に語る。ハッセルブラッド愛好家だけでなく、すべての写真好き、カメラ好き、そしてエッセイ好きに贈る、見て読んで楽しいエッセイ全32編書き下ろし+全未発表写真132点。
「猫と写真の時間」「花と写真の時間」など、えい文庫「写真の時間シリーズ」の第一弾がこれ。ハッセルブラッドとの付き合いが数十年と言う著者が、その魅力を写真と共に語るエッセイ集。

デジタルカメラ全盛、各社持ちやすさと扱いやすさ(軽さ)を前面に押し出して宣伝する中、それに逆行するかのような銀塩カメラ。それがハッセルブラッドだ。レンズを含めると2kg弱にもなるこのカメラを、著者・藤田一咲さんは散歩や旅行などで携帯し、気軽に写真を撮って楽しもうよと誘いの言葉をかけてくる。「そんなに身構えないで、ハッセルブラッドを使ってみようよ」と。人柄なのか写真、文章から優しさが感じられる。

ハッセルブラッドは中判カメラで6x6cm、6x4.5cm、4x4cmの写真を撮ることが出来る(フィルムマガジンによる)。なかでも、6x6cmの正方形写真はとても魅力的だ。今まで見たことのない形だからかもしれないが、自分が撮りたいものを"しっかり撮った"に見えるのだ。

この"しっかり撮った"感は、扱ったことはないのだが実際写真を撮る操作からも感じられるだろう。お辞儀するように覗くファインダーのなかで、撮影対象は上下は正しいが左右は反転している。被写体を左に寄せたければ右にカメラを振り、右なら逆に左に振る。慣れるまでは難しい。そして、使うフィルムはブローニー。取り扱いには多少注意が必要だ。こういった日常感じない"不便さ"が、逆に写真を撮る楽しみへと繋がっていくだろう。

中古だと多少安くはなるが、それでもカメラ初心者が投資するには高価なカメラだ。しかし、この本を読むとこの不便でクラシカルなカメラが実に魅力に富んでいて、意外と身近な存在だと知るだろう。そして、間違いなくいつか自分も手にしたいと思うだろう。僕もそう思ったるのだから。

【関連ページ】
ザイレム 東京・築地にあるハッセルブラッド専門店
Shriro Trading(シュリロトレーディング) ハッセルブラッド正規輸入代理店
Hasselblad 本家ハッセルブラッドのサイト


「花と写真の時間」藤田一咲

花と写真の時間タイトル:花と写真の時間
著者  :藤田一咲
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/04/08 - 2005/04/11
お勧め度:★★★★

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大好評「写真の時間」シリーズの第1作『ハッセルブラッドの時間』で「花とカメラのない生活は考えられない」と書いていた著者、写真家の藤田一咲。その著者による、ご近所の庭先から名所のサクラ、テーブルの上の花、さらにヨーロッパの街角からヒマラヤ、砂漠、ジャングルなど海外の旅先での花の写真89点とエッセイ22話。「花は見るのも、撮るのも、写真で見るのも楽しい」という著者と一緒に、ひととき「花と写真の時間」を過ごしてみませんか。
藤田一咲さんの最新刊が出ていたので即買い。既刊本はまだ入手していないが(この本を読み始めたときは。今はさらに2冊入手)、読む順はまったく関係ないので問題ないだろう。

すでに桜は散ってしまったが、春になり色鮮やかな花々をそこかしこで目にするようになった。名もない花(単に花の名前を知らないだけだが・・・)でも、存在感たっぷりだ。

正直言えば、大の花好きというわけではない。現在家で花を育ててるわけでもないし、今後育ててみようともあまり思っていない。枯らしてしまったらかわいそうだと思いが半分、野に咲く花の方が力強くて美しいという思いが半分である。

それでも花を見るのは大好きだ。どちらかというと菜の花のように群れを成して咲いている花よりも、道端にひっそり咲く小さな花の方が好き。

藤田さんはその辺にはこだわりがなく、とにかく花が好きなようだ。花を見るために散歩したり、花屋に行ったり、果てはお墓にまでも繰り出す。今回は花を撮影するときの基本スタイルは乗っていなかったけど、猫を撮るときのような大胆なポーズで決めているのだろうか。

花の写真を撮る仲間ができるとうれしい。ここで気をつけたいのは人よりもうまく撮りたくなること。けれど、僕は人の目は気にしない方がいいと思う。自分の目で花を見るのも大変なのに、さらに人の目を意識して花を撮るのはますます難しい。自分の目、気持ちに素直になった方がいい。撮る時も撮った写真を見る時も気持ちがいいし、その方が楽しい。楽しいが一番いい。楽しいと写真もうまくなると思う。(p28)
激しく同意。花の写真を撮ることに限らず、何事もやっぱり楽しいのが一番だ。

+++++

【みなさまのご意見】


「猫と写真の時間」藤田一咲

猫と写真の時間タイトル:猫と写真の時間
著者  :藤田一咲
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/04/08
お勧め度:★★★★★

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大好評『ハッセルブラッドの時間』、『お茶と写真の時間』に続く、写真家・藤田一咲の「写真の時間」シリーズ第3作。ノラ猫が大好きという著者が、仕事や散歩の合間に出会った猫たちと会話をしているように楽しく、親しげに撮られた日本と海外の猫のポートレート写真の数々。強く、たくましく、美しく生きる猫たちのいろいろな顔、表情がたまらなくステキです。写真156点+書き下ろしエッセイ26話。
シリーズ第3作ということですが前2作は未読(今買い揃えています)。本書を始めて手にした。カメラ・写真雑誌をほとんど見ないので藤田さんという写真家は知りませんが、有名な方なのだろうか。写真も文章もとても温かみがあって、心休まる感じがする。目次の次のページの猫ちゃんですっかりやられてしまった。

住んでいる土地柄か近所に(ノラを含め)猫の姿をよく見かける。カバンの中にはいつもデジカメを滑り込ませ、写真を撮ってやろうと思ってるのだが、そういうときに限ってなかなか出会えないのは、そういう意識が猫に伝わって逃げられてるのではないだろうか。そう思わせられるほど、藤田さんは撮る猫たちは自然体だ。猫に好かれているといってもいい。うらやましい。

藤田さんは普段猫を撮ろうと思って歩いていないそうだ。そして、猫を見かけたら気軽に声をかける。一眼レフなんて猫の目から見れば大きな目で睨まれているようなもの。人間だってカメラを向けられたら緊張してしまうし、猫だってその点は一緒なのだ。声をかけて和ませる。そして、写真を撮らせていただく。謙虚な姿勢がいい。

「猫写真家ではない」と著者本人が言われている通り、猫写真を撮るときはこうあるべきというものは書かれていない。しかし、こだわっているポイントはとても参考になる。

やっぱり写真は楽しまなくちゃいけない、うまく撮ろうと肩肘張らない方がいい。そういうことを痛感させてくれる本。写真を撮るときの基本スタイルは真似できないが(本書でご確認ください)、気持ちだけでも真似をしたいと思う。

星5つじゃ足りないほどオススメ。

+++++

【みなさんのご意見】


「僕とカメラの旅物語−ノルマンディでコンタックス、な日々」蜂谷秀人

僕とカメラの旅物語―ノルマンディでコンタックス、な日々タイトル:僕とカメラの旅物語−ノルマンディでコンタックスな、日々
著者  :蜂谷秀人
出版社 :えい文庫
読書期間:2005/04/04
お勧め度:★★★★★

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ツール・ド・フランスのドラマチックな光景にすっかり魅了されたカメラマン蜂谷秀人。ツール・ド・フランスの全工程を写真におさめるために10年間勤めてきた新聞社を退社。最初は一眼レフで、そして今ではライカを使うことでレース独特の光景を写真で再現している。以来、クラシックカメラに魅了される日々。ライカ、コンタックス、ハッセルブラッド、フォカ……、ついにはロシアカメラにまで手を出してしまう。旅先で、大好きなカメラで撮った写真と、ちょっと変わったカメラ遍歴を爽快に語った、全編撮りおろし、書きおろしのフォト&エッセイ集。
ツール・ド・フランスの撮影話を中心に所有してきた(現在のものも含め)カメラへの思いを綴った本。ツール・ド・フランスだけのために会社を辞めてしまうなんて思い切ったものをしたもんだと思う一方、カメラマンは最終的にはフリーを目指すものだと思ってもみたり。

ゆきこんさんによると、この著者は「写真教室で写真の話よりもライカの話、しかもライカ礼賛一辺倒だった」とのこと。しかし、この本ではツール・ド・フランスの話がメインなだけに使用したカメラ=ライカの話が多めだけれど、特に偏ってるとも思えず。ただ副題に「コンタックス」と入ってるのに、それについては5,6ページ、写真は一枚のみ(うまく取れたのが一枚だけだったらしい)なのはいかがなものかと思いますが・・・。

読みやすくて好感が持てる文章はとてもいい。カメラへの愛情がひしひしと伝わってくる。伝わりすぎてカメラが欲しくなるのが玉に瑕・・・。とても惹かれたのは「OLYMPUS PEN FT」というハーフサイズのレンズ交換式一眼レフと「CANON TS-E24mmF3.5L」という広角アオリレンズ。特にTS-E24mmは、使いこなせれば面白い写真が取れそうな予感。使いこなすのはかなり難しそうだが・・・。

そして肝心の写真は、これまたとてもいい。カラフルなユニフォームがノルマンディの風景によく映える。選手の動きが周りの風景と溶け込んで、自分がそこにいるかのように歓声まで聞こえてきそうだ。P22-23,P39,P43の写真がお気に入り。

基本的にはカメラのお話だけど知識なんて無用。旅好き、カメラ好きの方は手にとってみてはいかがでしょうか。そしてそのまま旅に出られたら最高。

+++++

【みなさまのご意見】


「旅するカメラ2」渡部さとる

旅するカメラ〈2〉タイトル:旅するカメラ2
著者  :渡辺さとる
出版社 :(えい)文庫
読書期間:2005/02/11 - 2005/02/12
お勧め度:★★★

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2003年から自身の撮影の経験から、写真の楽しさを伝える「ワークショップ」を開始。さらなる写真家への意欲を燃やす、フリーカメラマン・渡部さとる氏の「旅するカメラ」第2弾! 「カメラ」そのものはもちろん、写真を撮ること自体についても掘り下げたコラム19編。作品群はフルカラー未発表作品を含む全50点!

旅するカメラ」の続編です。

前作同様文章は軽快で面白く、カメラが好き・写真が好きって言うのがストレートに伝わってきて○。最後まで読んでみて、一番面白かったのが「まえがき」、その次に面白かったのが、一番最初のエッセイ「子どもの写真」でしたが・・・。つかみはOKって感じですかね。

それ以外に面白かったのは「感度分の16」と「御巣鷹山」。「感度分の16」は「旅するカメラ」に出ていた"晴天なら太陽の光の量は一緒"を一歩先に進めたお話で、絞りとシャッタースピードについての考え方。そういえば「ソビエトカメラ党宣言」でも似たような事言っていたな。「御巣鷹山」は昨年末読んだ「クライマーズ・ハイ」の内容が一気によみがえりました。

ただ、肝心の写真の方はどうでしょう。やや物足りないような。それと、前作はエッセイ一つに写真って感じでページをめくる楽しみがあったんだけど、今回は中間あたりにまとめてドンだったからちょいと寂しいです。

<関連ページ>
渡部さとる studio monochrome on web
著者のホームページ。収録されている写真以外も掲載されています。


「旅するカメラ」渡部さとる

旅するカメラタイトル:旅するカメラ
著者  :渡部さとる
出版社 :(えい)文庫
読書期間:2005/01/21 - 2005/01/22
お勧め度:★★★★★

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フリーカメラマンとして写真を撮り始めてから10年余り。人から人へ旅するカメラを愛してやまない写真家・渡部さとるがカメラや写真にまつわる自身の日々を書きためた、ちょっと微笑ましいコラム24選+書き下ろし1編。未発表作品を含む、モノクロ作品40点も必見。

元日刊スポーツカメラマンである著者が、カメラに興味を持ち始めてから新聞社に入社、そして現在(フリーカメラマン)に至るまでの、カメラとの関わりを綴ったエッセイ集。文体から、渡部さんはほのぼのとした人柄なのであろうと勝手に推測。

冒頭「もし旅に一台のカメラを持っていくとしたら・・・」という書き出しの文章に妙に納得。カメラをたくさん持って行きたいのは山々。でも、重くなると持ち運ぶのが苦痛、そんな辛い状況で写真を撮ってもいいものは撮れない。行き先を決め、持っていくカメラを決めるところから、すでに旅はスタートしてるんですよね。

本の中で使われているのはほとんど全てモノクロ写真。モノクロで取れば誰がとってもそれなりに上手に見えてしまう、と密に思っていたのだが、そうではないらしい。
カラー写真は色というポイントが大切となる。色を点として捕らえる。モノクロはトーンの連続性。真っ赤な薔薇をひとつ撮るにしても、カラーであればバックの色との相性を考え薔薇色が引き立つようにライティングを考える。しかしそのセットのままでモノクロ写真を撮ろうとすると、薄暗いグレーの薔薇にしか写らない。モノクロで撮るなら、薔薇の花びら一つ一つに「トーン」を持たせたライティングでなければ薔薇は薔薇として写らないのだ。(p99)

ふーむ、なるほど。カラーとモノクロでは光の当て方を変えて考えなくてはならないんですな。

光についてもう一つタメになった文があったので引用。Cozyさんも同じ文が印象に残ったようです。
光を追いかけてあたふた露出を決めるのではなく、自分の好きな光を見つけることの大切さを説いた。自分の好きな光を見つけることができたら、なにを撮っても自分の写真になるし、何枚並べても不自然になることはない。(p179)

渡部さんは写真教室を開いています。行ってみたいけど、ちょっと敷居が高いのかな。何をするにもある程度の知識は必要、と思ってるので、渡部さんの写真教室とは言わないまでも、近所のカメラ屋で開催されている写真教室に行ってみたいです。カメラ屋のオヤジと仲良くなれば何か良いことがあるかも、という下心も多少あったりして・・・。