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「OUT」桐野夏生

OUT 上OUT 下タイトル:OUT
著者  :桐野夏生
出版社 :講談社
読書期間:2008/02/07 - 2008/02/14
お勧め度:★★★


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深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから脱け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へと導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点。'98年日本推理作家協会賞受賞。(上巻)

主婦ら四人の結束は、友情からだけではなく、負の力によるものだった。その結びつきは容易に解け、バランスを欠いていく。しかし動き出した歯車は止まることなく、ついに第二の死体解体を請け負うはめになる。彼女たちはこの現実にどう折り合いをつけるのか。大きな話題を呼んだクライム・ノベルの金字塔。'98年日本推理作家協会賞受賞。(下巻)

それぞれの異なる事情から深夜に弁当工場で働く主婦たちの物語。

勤めていた会社をリストラされ、夫や息子と会話のない状況の主婦。寝たきりの姑を介護する主婦。飲む・打つ・買うの夫を持つ主婦。物欲が抑えきれず、サラ金に借金をして回る主婦。悩める家庭の主婦たちの縮図のようです。このうちのある主婦が、突発的に夫を殺害してしまい、その死体遺棄に手を貸すことから物語は、考えられない方向に展開していきます。

それほど仲がよいといえない四人がなぜ力を合わせて犯罪を犯したのか。それは鬱屈とした現状からの脱却、逃避行動だったと思います。もちろんお金のためというのもあるでしょうが、なぜ自分だけがこんな生活をしているのか、こんなはずじゃないという思いが、常軌を逸した行動をとらせたと思います。

バランスを欠いた四人の結束が長い間保たれる訳はなく、一つの"黒い影"に順番に追い込まれ、協力体制はあっという間に崩壊してゆきます。この"黒い影"も一つの信念みたいなものを持って、主婦たちを追い詰めてゆくのです。その徹底振りに驚かされました。

ただ全編グロテスクな描写が事細かに書かれていて、正直読んでいてあまり気持ちよくありません。あと、ラストの展開にちょっと疑問。著者の筆力は随所に感じましたが、あまり人にオススメする気にはなりません。

+++++

【みなさまのご意見】
Roko's Favorite Thingsさん('08/02/28追加)


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comment

あおちゃん☆こんばんは
ああいう立場になったら自分もやっちゃうかもしれないという所が怖かったです。
桐野さんが描く女性って、怖いけど目を離せなくなっちゃいます。

  • Roko
  • 2008/02/27 12:07 AM

■Rokoさん
主婦の心理描写には一目をおきますが、仕事として死体遺棄を請け負う、という
話の展開には突飛さを感じました。良くも悪くもエンタメ要素が強い作品と思いました。

  • あおちゃん
  • 2008/02/28 2:46 PM








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『OUT』 桐野夏生

OUT(アウト)posted with amazlet on 04.08.31

  • Roko's Favorite Things
  • 2008/02/26 11:37 PM