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「遭難、」本谷有希子

遭難、タイトル:遭難、
著者  :本谷有希子
出版社 :講談社
読書期間:2007/10/25 - 2007/10/26
お勧め度:★★★

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生徒の自殺未遂を機に、放課後の職員室は修羅場と化す。いじめのせい? 教師のせい? 責任転嫁と疑心暗鬼のスパイラルを辿ると、そこには、世にも性悪な女がいた−「トラウマ語り」の欺瞞を鋭くえぐるシリアスコメディ。2006年度No.1戯曲を決める"演劇界の直木賞"こと第十回鶴屋南北戯曲賞、受賞。

以前読んだ「生きてるだけで、愛。」が思いのほか面白かったので、本作を借りてきました。

戯曲と思ってなかったので借りる本を間違えたかなと思ったのですが、ぜんぜん気にならずに読めました。ある生徒の自殺未遂に関して、教師と生徒が入り混じって何に問題があったか、誰のせいかの責任の擦り付け合いが発生、そこからさらに登場人物たちの内面分析が展開されていきます。

会話の間を埋める言葉がないため、台詞からその人物の心情や漂う空気をすべて読み取らなければならないですが、登場人物の緊迫感や絶望感が十分に伝わってきました。

主人公が優位に立つために相手の弱みを探し徹底的に攻めたり、自分に非があるのにあたかも相手に非があったからこうなったと責任転嫁する様は自己愛の塊で、読んでいて気持ちがいいものではありませんでした。

ただ、主人公の塗り固めた嘘に綻びが見え、ただの寂しい人というのがわかった途端、逆に可愛そうだなと思えます。これまでの人生で主人公は結局何を学んで何を身に付けてきたのか。自分を高めるのではなく、他人を落として自分を高くみせていたなのだから、何も残っていないのでしょう。

いじめを扱いながら、それとは違う事を話の芯に据えているのはうまいと思いました。本を読むだけでなく、機会があれば舞台も見てみたいです。


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