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「水の眠り 灰の夢」桐野夏生

水の眠り 灰の夢タイトル:水の眠り 灰の夢
著者  :桐野夏生
出版社 :文藝春秋
読書期間:2007/07/12 - 2007/07/14
お勧め度:★★★★★

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昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、一人の女子高生の殺人事件の容疑者に。東京オリンピック前夜の高度成長期を駆け抜ける激動の東京を舞台に、村野の執念が追いつめたおぞましい真実とは。孤独なトップ屋の魂の遍歴を描く傑作ミステリー。

これも一応「村野ミロ」シリーズということになるのでしょうか。ミロの父・村善こと村野善三が主人公の作品です。

「顔に降りかかる雨」「天使に見捨てられた夜」でちらっと登場する村善は探偵稼業を既に引退していますが、本作は探偵となる以前のトップ屋として事件を追う村善が主人公となっています。草加次郎事件の謎を探るうちに女子高生殺人事件の容疑者とされてしまった村善が、身の潔白を晴らすため女子高生殺人事件の犯人を追います。

生まれてなかったので当時を知るはずもないのだけど、それでも全共闘とか若者が繰り広げる乱痴気騒ぎとか、期待と不安の立ちこめる昭和の動乱期をどっぷりと感じ取ることが出来ました。

ミステリーとしては唐突に終わった感があり若干不満がありましたが、村善を中心とする人間ドラマとして読めば非常に濃密なものだし、解決しても残るモヤモヤ感が作品の雰囲気と合っており、十分に満足できました。

ミロの出生の秘密、探偵稼業を始める経緯について描かれているので、刊行順に読む方が楽しめると思います。未読の方は是非「顔に降りかかる雨」からどうぞ。村善を主人公とした作品は、これ以外にもあるのでしょうか。俄然「村野ミロ」シリーズが楽しみになってきました。

ところで、村善が追う「草加次郎事件」って実話なんですね。桐野さんの事件解釈・犯人像もなかなか興味深かったです。

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