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「夢を与える」綿矢りさ

夢を与えるタイトル:夢を与える
著者  :綿矢りさ
出版社 :河出書房新社
読書期間:2007/05/08 - 2007/05/09
お勧め度:★★★

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チャイルドモデルから芸能界へ。幼い頃からテレビの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子。ある出来事をきっかけに、彼女はブレイクするが…。成長する少女の心とからだに流れる18年の時間を描く待望の長篇小説。

両親からの愛情を十二分に受けすくすくと成長してきた少女が、芸能界の荒波に巻き込まれていく様子が事細かに綴られています。

ストーリー自体は、特筆すべきことはないです。子役としてデビューし、一つのきっかけで大ブレイク。その後、一挙手一投足まで注目されるようになった夕子。世間での評価と自己の違いに悩み、欲望を開放した少女に待つ没落。よく聞く内容というか、私たちが芸能界に対して思っているイメージ通りというか、新鮮さは感じませんでした。

ただ、この主人公の設定に、最年少芥川賞受賞者となり、その容姿でも注目された著者本人をどうしても重ねてしまうと思います。「芸能界」を「文学界」と読み替えると、大ブレイクまでが現在で、その後は著者の不安な心情が形を変えて現れているようにも取れます。特に「信頼だけは一度離せば、もう戻ってきません」との少女の言葉が、作者の危機意識の現れのようにも・・・。

本書を大絶賛するつもりはありませんが、今後の作品も目が離せなくなったかなと思いました。

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

あらすじは、確かに新味はなかったけど、その苦悩の生々しさに、綿矢さん自身がかさなりましたね・・。これを書いたことで、これから、もっと成長していかれることでしょうね。次の作品、私も楽しみです。

  • ERI
  • 2007/06/29 11:33 PM

■ERIさん
いろいろ思い悩みながらこの本を書いたのだろうなと感じました。
読者にそう思いこませるところまで著者が意図していたのなら、脱帽です・・・。

  • あおちゃん
  • 2007/07/03 10:43 PM








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