2018/07

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

<< >>


スポンサーサイト

  • -
  • スポンサードリンク
  • -
  • -

一定期間更新がないため広告を表示しています


「雷の季節の終わりに」恒川光太郎

雷の季節の終わりにタイトル:雷の季節の終わりに
著者  :恒川光太郎
出版社 :新潮社
読書期間:2007/04/05 - 2007/04/08
お勧め度:★★★

[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]


現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる。風わいわいは姉を失った賢也を励ましてくれたが、穏では「風わいわい憑き」は忌み嫌われるため、賢也はその存在を隠し続けていた。賢也の穏での生活は、突然に断ち切られる。ある秘密を知ってしまった賢也は、穏を追われる羽目になったのだ。風わいわいと共に穏を出た賢也を待ち受けていたものは―?透明感あふれる筆致と、読者の魂をつかむ圧倒的な描写力。『夜市』で第12回日本ホラー小説大賞を受賞した恒川光太郎、待望の受賞第一作。

「夜市」に続くデビュー第二作。本作も、現世から少し浮いていて、でも現世としっかり繋がっている不思議な話でした。

人々には知られていない「穏」という街。年に二度雷の季節(雷季)があり、その季節には人が消える。姉を連れ去られ、「風わいわい」という化け物に取りかれてしまった少年・賢也は、ある秘密を知ってしまい、「穏」を追われることとなる。

序盤、「穏」の秘密が明らかになっていくところは面白く読みました。文体に漂う独特の"湿り気"が体全体を覆い、"ワクワク"とも"どきどき"とも違う、ちょっと落ち着かない気持ちにさせられました。ただ、賢也が「穏」を出てからの展開は前半ほど楽しめませんでした。ラストも前半ほどの印象深さはなくって、ちょっと物足りなさが残りました。

獅子野と呼ばれる警察(?)や「穏」と外界の境界を守る闇番、風わいわいやトバムネキなど個性的な登場人物たち。デビュー作といい、きっちり独自の世界を作りあげられている点は特筆に価します。しかも、これがまだデビュー二作目。今後の活躍に注目した方がよさそうです。

+++++

【みなさまのご意見】


スポンサーサイト

  • 18:30
  • -
  • スポンサードリンク
  • -
  • -


related search by amazon
comment

こんばんは。
独特の世界観で楽しく読めました。
確かに後半はちょっと散漫になった感がありましたが。
でも雰囲気が好きなので次の作品も楽しみにしてます。

■ちきちきさん
独特の湿り気を帯びた空気感がたまらないですね。
違った作風を読んでみたくもあり、また同じようなのも読んでみたいです。
次も必ず読みます。

  • あおちゃん
  • 2007/05/22 3:23 PM

あおちゃん☆こんばんは
恒川さんの独特の世界観がいいですね!
わたしも次回作が楽しみです。
ところで、わたしの側にも「風わいわい」がいるような気がするんです。

  • Roko
  • 2007/05/28 11:08 PM

■Rokoさん
お返事遅れてすみません。
デビューして二作しか書いていないと思えないほど、
自分の世界が確立されている方ですね。
これからが楽しみな作家の一人です。

  • あおちゃん
  • 2007/06/05 1:50 PM

>"湿り気"が体全体を覆い、"ワクワク"とも"どきどき"とも違う、ちょっと落ち着かない気持ちにさせられました

じっとりですよねぇ。漠然とした不気味さがありますもんね。
湿り気というのは絶妙な表現ですね!
そういえば、恒川さんはマンガの原作もされてますね。
こちらも読んでみようと思いました(^^)

■sonatineさん
恒川さんは気になる作家さんの一人です。
ようやく最近「秋の牢獄」の順番がまわってきました。
楽しみです。

  • あおちゃん
  • 2008/03/11 9:00 PM








preview on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。

trackback

「雷の季節の終わりに」恒川光太郎

雷の季節の終わりに 恒川 光太郎 地図にも載っていない、「穏」と呼ばれる土地に住む賢也。雷季に姉を亡くし、隣に住む老夫婦に面倒を見てもらっている。いじめられていた賢也にも穂高と遼雲という友達もでき、幸せに暮らしていた。ところがある事件をきっかけに

  • ナナメモ
  • 2007/05/20 8:25 PM

「雷の季節の終わりに」恒川光太郎

雷の季節の終わりに これはすごかったです!何がってこれだけしっかりした異世界が出来上がっているのにまず驚きました。読みながら「穏」という世界がありありと想像できてしまうのです。そして「穏」のノスタルジックな風景や謎にひかれて読むうちに、するりと私た

  • 本のある生活
  • 2007/05/20 9:52 PM

雷の季節の終わりに 〔恒川光太郎〕

雷の季節の終わりに ≪内容≫ 現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。 彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。 しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。 姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に取り憑かれる

  • まったり読書日記
  • 2007/05/20 10:10 PM

◎◎「雷の季節の終わりに」 恒川光太郎 角川書店 1575円 2006/10

 前作『夜市』では、その表題作でも、一緒に収録されていた「風の古道」でも、現実の世界のすぐ隣にある異世界を物語に取り込み、少し淋しげで、また静謐な世界観を作り上げていた作家恒川光太郎。今回も同様の世界を描く。しかししかし、その世界の奥は深く、こんな比

  • 「本のことども」by聖月
  • 2007/05/21 8:06 AM

雷の季節の終わりに 恒川光太郎

現世には存在しない「穏」という町で暮らす賢也。 「風わいわい」という物の怪に憑りつかれている事を隠しつつ暮らしていた賢也であるが、ある秘密を知ってしまったために、穏を追われる破目となったしまった・・・。 異世界を描写するに当たっての細々した小道具遣い

  • かみさまの贈りもの〜読書日記〜
  • 2007/05/21 10:26 AM

「雷の季節の終わりに」恒川光太郎

雷の季節の終わりに恒川 光太郎 (2006/11)角川書店 この商品の詳細を見る 地図にも載らず、現世から存在を隠されている”穏”という町で暮らす少年賢也。 “穏”という街には、春夏秋冬の他にもう1つ雷の季節があった。 彼に

  • しんちゃんの買い物帳
  • 2007/05/21 11:02 AM

雷の季節の終わりに

『雷の季節の終わりに』恒川光太郎(角川書店) 現世から隠れて存在する小さな町・穏で暮らす少年・賢也。彼にはかつて一緒に暮らしていた姉がいた。しかし、姉はある年の雷の季節に行方不明になってしまう。姉の失踪と同時に、賢也は「風わいわい」という物の怪に

  • ぼちぼち
  • 2007/05/21 10:16 PM

『雷の季節の終わりに』 恒川光太郎

雷の季節の終わりにposted with amazlet on 07.01.1

  • ついてる日記?
  • 2007/05/28 11:01 PM

雷の季節の終わりに

雷の季節の終わりに恒川 光太郎Amazonランキング:116059位Amazonおすすめ度:Amazonで詳細を見るBooklogでレビューを見る by Booklog 異世界の小さな町、...

  • 寝ていられるのになぜ起きる?
  • 2008/03/09 11:36 PM

雷の季節の終わりに

 これで現在出版されている恒川光太郎の本を全て読んでしまった。『秋の牢獄』、『夜市』、そして本書の順である。著者はデビューして間もないため、まだ三冊しか出版していないのだから仕方がない。 ただ長編は本作のみで、あとは中編集である。どちらかと言えば、著

  • ケントのたそがれ劇場
  • 2008/05/17 2:22 PM