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「ダナエ」藤原伊織

ダナエタイトル:ダナエ
著者  :藤原伊織
出版社 :文藝春秋
読書期間:2007/04/04 - 2007/04/05
お勧め度:★★★★

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個展に出品された肖像画に何者かがナイフを突き立て、硫酸をかけた。その事実を知った画家が取った行動とは?広告界と美術界を舞台に、男たちと女たちの痛切な悲哀を描いた全3編を収録した、心揺さぶられる作品集。

表題作「ダナエ」のほか、二編を収録した短編集。「ダナエ」は100ページほどだから、中編といったほうがよいかも。

2年前に食道癌であることを告白した藤原さんの新刊が読めるとは、とてもうれしいです。応援の意味をこめて、即購入しました(読むのは遅くなったけど・・・)。

表題作の「ダナエ」。レンブラントの絵「ダナエ」と同様の事件が発生する。画家・宇佐見が個展に出展した義父の肖像画に、何者かがナイフを突き立て、硫酸をかけたのだ。一体何者の仕業なのか。そして犯人の目的は何なのか。

過去に影を持つ主人公。その過去があぶりだされて・・・。レンブラントの「ダナエ」を知らない人でも、作中の的確な紹介から問題なく読めます。興味深い展開にぐいぐい引き込まれ、ミスリードを誘う。最後に未来への希望が感じられる点が、これまで読んだ著者の作品になかった点ですが、紛れもなくこれは「藤原作品」でした。

他の二編では、「水母(くらげ)」が良かったです。昔付き合っていた女性のために、尽力する男。こちらも紛れもなく「藤原作品」でした。

この本を読んで、つくづく藤原さんの長編を読みたくなりました。長編が書けるほどに回復することをお祈りしてます。

+++++

【みなさまのご意見】
本のことどもさん
kiku'sさん('07/06/05追加)
肩の力を抜いてさん('08/02/18追加)


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○「ダナエ」 藤原伊織 文藝春秋 1300円 2007/1

 前作『シリウスの道』の書評を書いた際、評者はこう結んでいる・・・あのイオリンが、病魔と闘っているのなら、復活を大いに期待している。応援している。手記ではなく小説が読みたい・・・  癌と闘っているイオリン。悪い方向に考えたくはなくても、もう小説では

  • 「本のことども」by聖月
  • 2007/05/14 11:04 AM

『ダナエ』藤原伊織

藤原得意の中編集。ダナエと聞いてクリムトの傑作を思い出すが、表題作のダナエとは、

  • kiku's
  • 2007/06/04 12:19 PM

・「ダナエ」藤原伊織

先月17日、食道癌で59歳でなくなった藤原伊織。「ダナエ」は結果的に遺作となった。たまたま、5月の上旬に図書館にリクエストをかけ、到着を待っている間の訃報であった。1995年に直木賞をとった「テロリストのパラソル」が唯一今までに読んだ本である。 ※「

  • 肩の力を抜いて
  • 2008/02/17 11:41 PM

ダナエ<藤原伊織>−(本:2008年136冊目)−

ダナエ # 出版社: 文藝春秋 (2007/01) # ISBN-10: 4163255907 評価:82点 中篇が3篇。 最初の「ダナエ」は起承転結をきちんとまとめて小説の様相を保っているが、その次の「まぼろしの虹」は、長編小説の一部を切り取ったような感じもあってまとまりのある終

  • デコ親父はいつも減量中
  • 2008/10/13 9:33 PM

ダナエ / 藤原伊織

表題の作を含む3編が収録された短編集。代表作の「テロリストのパラソル」をはじめ、数々の作品を読んできた作者です。でも「蚊トンボ白鬚の冒険」が個人的に大変残念な出来で、...

  • 日曜感想文
  • 2008/10/26 3:23 PM