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「ボトルネック」米澤穂信

ボトルネックタイトル:ボトルネック
著者  :米澤穂信
出版社 :新潮社
読書期間:2006/11/02 - 2006/11/03
お勧め度:★★

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恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

2年前に死んだ同級生・諏訪ノゾミを弔うために東尋坊へ行った嵯峨野リョウは、強い眩暈がして誤って崖から転落してしまうが、目が覚めると自宅近くの公園にいた。微妙な違和感を感じながら、ともかく自宅へ戻るリョウ。しかし、そこには産まれてこなかったはずの姉・サキがいた・・・。

自分の存在する世界と同時並行的に存在するもう一つの世界に飛んでいってしまったお話。割とよくある話と思いますが決定的に違うのは、嫌というほど見せつけられる二つの世界の違いです。

リョウの世界では両親が不仲。しかし、サキの世界では子どもを置いて二人で旅行に出かけるほど仲良し。リョウの世界でつぶれた定職屋は、サキの世界では繁盛していて、そして、死んでしまった諏訪ノゾミが、サキの世界では生きている・・・。

リョウの世界では全てが悪い方向に進んでおり、サキの世界ではいい方向に進んでいる。理由をたどるとそこには必ずサキが絡んでいて、世界の違いがリョウとサキの違い以外にはないと思わされてしまいます。

自分がいるから世の中は悪いのか、自分の存在する意味は果たして何か、と悩むリョウ。何の行動も起こさず、気付かずに過ごしてきた日々がリョウの肩に重く圧し掛かります。特に身近な存在であったノゾミが生きていることが一番心に応えたでしょうね。

タイトルに込められた意味と本文の内容とが繋がったとき、とても重たい気分になりました。ラストの文章から、本書で著者は「自分には何が出来るのか考えよう」そして「苦境に陥っても、諦めずに行動を起こそう」ということを言いたかったのだと推測しています。しかし、だとするともう少しその答えを、救いのある形でラストで明示して欲しかったなぁと思います。

何か悩んでいるときに本書を読んでしまったら、さらに心がマイナス方向に向かっていってしまいそうです。あまりに大きなボールを読者に向かって投げかけすぎではないでしょうか。著者の考えを少し聞かせてもらえたら、印象は大きく変わったと思われます。

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

こんばんは。TBありがとうございました。
この物語の辛さばかりを受け取ってしまい、読んだ後
しばらくひきずりました。
あおちゃんさんはちゃんと前向きなメッセージも受け取ってらしてすごいなあ。
人に言われてようやく、作者のメッセージ(明るいもの)がわかった作品でした。

こんばんは!!私もラストに救いを見た人間です。
あのラストは、確信犯的な暗さだったと思いますよ。
そこまで突きつけることで、自分をくるっとひっくり返して行くことができるのかもしれない、という試みだった気もしています。ただ、それがわかりにくかったキライは、ありますよね・・・。

■まみみさん
あまりにも救いがなくって、ラストを何回も読んで、上に書いた結論にいたりました。
ほんとにそうなのかはわかりませんが・・・。
もうちょっと著者の思いをラストに書いて欲しかったなぁと思います。

  • あおちゃん
  • 2006/11/21 9:19 PM

■ERIさん
何ども「自分は生きている価値はあるのか」を問われているようで、かなりきついです・・・。
僕自身、あのときあっちを選んでいれば・・・とかは、後でまったく悩まないのですが、深く考えてしまう人は後々まで引きずっちゃうし、特にそのときに悩みを抱えていたりなんかすると、この本で自殺を考える人が出なければいいなぁ、なんて(ちょっと)考えたりもしました。
わかりやすいラストってのも大切だなと思います・・・。

  • あおちゃん
  • 2006/11/21 9:24 PM

あおちゃん☆こんばんは
わたしはあのラストに希望を感じました。
あそこまでヘコめば、後は立ち直るしかないだろうって思うんです。
リョウはサキに出会ったことで、きっと何かに気付いたって信じたいです。

  • Roko
  • 2006/11/30 11:14 PM

■Rokoさん
こんばんは。
最後の最後に若干の希望を見た気がします。でも、わかりにくかったですね。
もうちょっと前向きなメッセージを発信してほしかったなぁ。
リョウには立ち直ってほしいです。

  • あおちゃん
  • 2006/12/02 11:00 PM








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trackback

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