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「三年坂 火の夢」早瀬乱

三年坂 火の夢タイトル:三年坂 火の夢
著者  :早瀬乱
出版社 :講談社
読書期間:2006/09/21 - 2006/09/25
お勧め度:★★★

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「三年坂で転んでね」―そう言って兄は死んだ。火の街を疾走する謎の人力俥夫。「隠された坂」が背負う運命とは?第52回江戸川乱歩賞受賞作

第52回江戸川乱歩賞受賞作。三年坂の謎を追う話と、東京大火災の発火点の謎を追う話が交互に展開します。

前者の主人公は、内村実之。兄・義之が家族に何の連絡もなく帝大を退学した上に帰郷し、その故郷で急逝したところから話が始まります。「三年坂で転んでね」という謎の言葉を残して死んだ兄。帝大を目指すためと口実をつけて実之は東京に出奔、三年坂の謎を追います。

後者の主人公は、予備校の英語教師・高嶋鍍金(めっき)。顔のない人力俥夫に引かれて、大火災の中を駆け回る夢を見た鍍金先生。東京を焼き尽くすためには、いくつかの発火点に火を付ければよいと聞き、不思議な夢とも相まって、発火点の謎を追います。

幻想的な雰囲気の中、話は進みます。前半から中盤は三年坂探しに重きが置かれていますが遅々として調査は進まず、少々イライラさせられました。ですが、間に挟まれる時代背景の話や発火点探しがよいアクセントになっており、途中で読むのをやめようとは思いませんでした。メインは三年坂探しの方だと思いますが、読み進める気になったのは鍍金先生のキャラクターに寄るところが大きいと思います。

大掛かりな仕掛けの割りに、義之の死の謎、発火点の謎はやや規模の小さなものに感じたのが残念です。じっくりと謎を追う部分を書き込んだにもかかわらず、謎解き部分はかなり急いだ印象があります。もう少し書き込んでくれれば・・・。特に義之の死には、その原因となった犯人の行動に不可解さを感じずにはいられません。

謎解きに不満が残るものの、作品の持つ雰囲気がとても魅力的でした。今後の作品も気になります。鍍金先生でもう一冊、なんてことはあるでしょうか。期待したいです。

+++++

【みなさまのご意見】
Gotaku*Logさん
日記風雑記書きなぐりさん
ぼちぼち。さん
まったり読書日記さん
たこの感想文さん('06/11/08追加)
たりぃの読書三昧な日々さん('06/12/24追加)
聞いてあげるよ君の話をさん('07/01/16追加)
しんちゃんの買い物帳さん('07/05/07追加)


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comment

こんばんは。
本当に雰囲気の良い作品ですよね。それだけに話の展開の鈍さが気になってしまいました。三年坂探しは私もイライラしてしまいました。
面白いところもいっぱいありましたけど。
私はやっぱり作品の舞台が良かったと思います。

■ちきちきさん
現実と謎が交錯して不思議な雰囲気を醸しだしている面白い作品ですよね。
展開やオチに気になる部分はありますが、次へ期待するには十分でした。

  • あおちゃん
  • 2006/10/18 11:59 PM

こんにちは。
同じように思いましたが、歴史ミスっぽいところは好きでした。
もういっちょ、って感じですね。

  • しんちゃん
  • 2007/05/07 6:55 PM

■しんちゃん
もうちょっとうまく書きようがあったのでは、と思わなくもないですが、
作品の雰囲気はわりと好きです。

  • あおちゃん
  • 2007/05/09 7:43 PM








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  • たこの感想文
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三年坂 火の夢早瀬 乱 (2006/08/10)講談社 この商品の詳細を見る 内村実之の兄が、家族に何の連絡もなく帝国大学を退学して帰郷してきた。 実之が下宿先から実家に帰ると、怪我をしていた兄はその傷が悪化して死んでしまう。

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  • 2007/09/20 9:30 AM