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「ファイアボール・ブルース2」桐野夏生

ファイアボール・ブルース2タイトル:ファイアボール・ブルース2
著者  :桐野夏生
出版社 :文春文庫
読書期間:2006/09/07 - 2006/09/08
お勧め度:★★★★

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女子プロレス界きっての強者・火渡抄子。人は彼女を「ファイアボール」と呼ぶ。火渡に憧れ入門し、付き人になった近田。仲の良かった同期・与謝野の活躍を前に、自分の限界が頭をかすめる。そんな折、火渡が付き人を替えると言い出した。近田は、自分にどうケジメをつけるのか。女の荒ぶる魂を描いたシリーズ完結篇となる連作短篇集。

シリーズモノの続編であり完結編。前作よりも本作の方が楽しめました。

前作は外国人レスラーの失踪の謎を追う長編でしたが、本作はプロレスラーしての生活に重点が置かれた6編の短編集です。散漫な印象のあった前作と違い、本作ではプロレスの裏側、レスラーの心理などが細かく描かれています。本好きだけでなく、スポーツ好きでも読むに耐えうる内容。

話は、火渡の付き人・近田の目線で描かれています。後輩が出来ると知ると雑事から開放されると喜び、愚痴を言い合った同期に自分にはないプロレスラーの資質を感じて嫉妬し、どうしても強くなれない自分に愕然とする。プロレスが題材ですが、その道のプロを目指す人にとって、必ず一度は通る道のように感じました。最後に近田が選んだ道はとても残念なものであったけれど、その後の人生を考えると決してマイナスには働かないように思います。

「脅迫」「リングネーム」、そして本書のために書き下ろした「近田によるあとがき」が秀逸。「脅迫」では名が知られると訳の分からない敵が増えることに恐怖を感じ、「リングネーム」ではレスラーとしての矜持を試された近田に思いを重ねました。そして、あとがきでばっちりと占めてもらっていうことはありません。

このシリーズを今後読めないのは残念ですが、"戦う女の生き様"を十分に感じ取ることが出来ました。

+++++

【みなさまのご意見】
ついてる日記IIさん('06/10/09追加)


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comment

あおちゃん☆こんにちは
女子プロレスラーって一部のスターは華やかだけど、そこまで行けるのはほんの一握り。
そんな才能が自分にはないと感じた近田の心の葛藤に、勝負の世界の厳しさを感じました。
ところで、火渡さんのモデルは神取忍なんですってね。

  • Roko
  • 2006/10/08 4:02 PM

■Rokoさん
今でも女子プロレスってテレビで放送しているのかなぁ。
一時期は割と見てたのですが。何事も道を極めようとすると、
いろいろと葛藤が生じるのでしょうね。

  • あおちゃん
  • 2006/10/09 4:06 PM








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  • ついてる日記?
  • 2006/10/08 4:53 PM