
タイトル:ストロベリーナイト
著者 :誉田哲也
出版社 :光文社
読書期間:2006/07/14 - 2006/07/18
お勧め度:★★★★★
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姫川玲子、二十七歳、警部補。警視庁捜査一課殺人犯捜査係所属。彼女の直感は、謎めいた死体が暗示する底知れない悪意に、追ることができるのか。
天才肌の警官が事件の意外な接点を見つけて犯人に迫るタイプの警察モノ。捜査過程をじっくり描いて犯人を描き出していくというタイプではないのでやや軽めだけど、スピード感豊かに展開していくのが本書の魅力。基本的に警察モノは好きなのですが、こういうのもなかなかよいです。
登場人物が皆キャラ立ちしていて、誰にでも感情移入できそう。とにかくうまいなぁと感心しました。悲しい過去を持つ主人公・姫川刑事の奮闘振り、姫川に想いを寄せる部下・菊田、地味に捜査をこなす部下・大塚、反りがあわない勝俣刑事に、おどけながらも実は鋭い井岡刑事などなど。それぞれのバックボーンなんかを混ぜながら、連続殺人事件を追っていく。読む手がとまりません。
ラストのクライマックスというところで、自宅への最寄り駅に着いちゃったのですが、先が気になってそのままホームで最後まで読んじゃいました。ホームでの立ち読み30分は始めての経験です・・・。
とにかく楽しい読書だったのだけど、もう少し犯人像を深く書いて欲しかった。刑事たちのキャラが魅力的だっただけに、そこが残念です。
続編希望。ただ、キャラの過去を深いところまで書いてしまったので、新しい人物でも出さないとちょっと展開が苦しいのかなと、あくまでも素人考えですが思いました。ゆっくりと次が出るのを待ちたいと思います。
※でこぽんさんのブログで本書を知ったのですが、最近(?)ブログを廃止されたようです。更新を楽しみにしていたブログだけに残念です。
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