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「対話篇」金城一紀

対話篇タイトル:対話篇
著者  :金城一紀
出版社 :講談社
読書期間:2006/05/09 - 2006/05/10
お勧め度:★★★★★

[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]


孤独の淵に閉ざされた人々が、他者との「対話」によって少しずつ世界への扉を開いていく。心にやさしく響く作品集。「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3篇を収録。
金城さんの著作は、本書で読了。もったいなくって読むのを先延ばしにしていました。ゾンビーズシリーズや「GO」が有名な金城さんですが、本書もそれにも負けないくらいとても素晴らしい本でした。「恋愛小説」「永遠の円環」「花」の3つの短編が収録されています。

どの短編も男性二人が登場し、「対話」をする形で描かれています。語られる内容が愛と死について。そのせいか他の著作と異なり、静寂と言っていいくらい静かな雰囲気です。

「恋愛小説」では主人公とその友人の対話。自分が大切に思う人物が次々に亡くなり、決して心を開くまいと人生を送っていた友人。しかし、とても大切に思う女性が出来、自分の運命に立ち向っていくのですが・・・。何も悪いことはしていないのに、運命に翻弄される。そして、友人はそれを誰かに語りたかったのでしょう。それが主人公だったのもまた運命だったのかと思います。

「永遠の円環」では、病床に伏して余命幾ばくもない主人公が、次々と知り合いを見舞いに呼び、彼の願いを実行してくれる人間を探す。自分の大切に思っていた女性を傷つけた人物を殺す依頼。現れるはずがないと思われた実行者が遂にあわられた。その正体は・・・。自分の命があとわずかだと知ったとき、どのように過ごしたいのか。今の自分にはまだ答えは出ません。きっぱりと言い切れる主人公たちがかっこいい。

「花」はロードノベル。主人公は脳の病に冒されており、手術の際に記憶をなくしてしまうかもしれないという。落ち込む主人公に、冤罪事件で有名な老弁護士と一緒に、車で鹿児島まで行くという、一風変わったアルバイトが舞い込む。鹿児島までの旅は、老弁護士の過去−妻との生活−を掘り起こす旅。そして主人公にとってはどんな旅になったのか・・・。一番ページを割かれて書かれている本編がイチオシです。徐々に取り戻してゆく妻の記憶。おぼろげだったものが、どんどん形となっていきます。そして、鹿児島に着き、主人公と老弁護士は目の前に広がる光景から全てを知ります。愛の形にはこういう形もあるなと感じずにはいられませんでした。

誰かに話を聞いて欲しい。そういうことは誰にでもあるでしょう。今回はどれもそれが身近な人ではなかったわけですが、その分素直に語れたのかもしれません。読み終えてとても静かで優しい気持ちになれました。

+++++

【みなさまのご意見】
本を読む女。改訂版さん
本のある生活さん
たりぃの読書三昧な日々さん
苗坊の読書日記さん
Ciel Bleuさん
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!さん('06/06/11追加)
Re:Startさん('06/06/14追加)
多趣味が趣味♪さん('06/06/19追加)
ナナメモさん('06/07/18追加)
しんちゃんの買い物帳さん('07/08/07追加)


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comment

こんばんわ^^
TBありがとうございました。
どの作品も素晴らしかったです。
確かにゾンビーズシリーズもいいのですが、それだけではないのがさすがだなぁと思います。
早く新刊が出ないかなぁと思いますね^^

■苗坊さん
こういう静かな作品もかけるのかと感心しました。短編ながら読み応えもあったし。
なにより読了感がすごくよかったです。次の作品はいつになるのでしょうね。
まぁ、のんびりと待つことにしましょう。

  • あおちゃん
  • 2006/06/05 9:16 PM

古川さんの「アビシニアン」を読んだきっかけ(犬→猫)もそうでしたが、
これをもったいなくてとっておいたという感覚が一緒で、何だかうれしかったです。
私も「花」が一番好きです。あの目の前に広がる光景にはじーんとしました。

  • june
  • 2006/06/05 10:08 PM

この本、「SPEED」を読んでからまた読み直してみたんですけど(永遠の円環だけですが)SPEEDの違う側面がまた読めて、良かったです。何度読んでも印象的な本ですよね。
これで金城さん読んじゃったんですね。私もとっくに読んじゃってますよー。何でもいいから何か新刊希望ー(笑)

■juneさん
金城さんって刊行数が少ないので、ラスト一冊を読むのがもったいなく、長々と積読にしてました。他の本と雰囲気の異なるものだったので、最後に読んでよかったと思う気持ちと、ゾンビーズシリーズのように大騒ぎな感じをラストに読めばよかったと思う気持ちが半分です。
早く新しい本が出ないかなぁ。

  • あおちゃん
  • 2006/06/07 11:15 AM

■ざれこさん
確か「SPEED」の感想に「対話篇はSPEEDのあとでも先でもよし」というようなことを書いてましたよね。「永遠の円環」を読んで、あぁこのことだったのかと思いました。
とうとう全作品を読了してしまいました。次はいつ出るんでしょう?僕もとにかく新刊希望ーです。

  • あおちゃん
  • 2006/06/07 11:20 AM

こんばんは〜♪
最近映画から“ゾンビーズ”シリーズにハマりまして、金城一紀の作品を読み漁りました!『GO』だけはなんだか良くわからなくて途中でやめてしまったんですが、この『対話篇』は当たりでした。
静かな雰囲気のこんな作品も書けるなんて流石ですね!!

  • tomekiti
  • 2006/06/15 9:05 PM

■tomekitiさん
こんにちは。いままでと雰囲気の違う、しずかな作品でしたね。
3本とも出来がよくって、短編ながら読み応えがありました。
早く次作が出てくれないかと心待ちにしています。

  • あおちゃん
  • 2006/06/19 1:39 PM

こんばんは。

私ももったいなくて暫く読まずに取っておきました。
そしたら「SPEED」とのつながりがわからなくなってしまいました(汗)

ゆっくりとした時間の流れる素敵な物語でしたね。
TBさせていただきました。

■ななさん
僕もときどき同じようなことをしてしまいます・・・。
本書はザ・ゾンビースとは対極にあるとても静かな作品ですが、
物語の紡ぎ方がとてもうまくて、本の世界に深く溶け込めました。
ほんと素敵な時間が流れていましたね。
とにかく次の金城作品が早く出ることを祈るばかりです。。。

  • あおちゃん
  • 2006/07/18 4:51 PM

こんばんは。
読んだはずなのにつながりの人物が思い出せない。
すっごく悔しいですぅ!

次は「映画篇」ですね。そしてやっと「フライ,ダディ,フライ」が文庫化。
「映画篇」はサイン本をゲットしちゃいました。

■しんちゃん
新作「映画篇」出てましたね。まだ入手していませんが、近々手に入れる予定です。
もうちょっと刊行ペースをあげてくれるとうれしいんですけどね。
楽しみです。

  • あおちゃん
  • 2007/08/07 9:09 PM








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