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「東京物語」奥田英朗

東京物語タイトル:東京物語
著者  :奥田英朗
出版社 :集英社文庫
読書期間:2006/03/24 - 2006/03/25
お勧め度:★★★★★

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1978年4月。18歳の久雄は、エリック・クラプトンもトム・ウェイツも素通りする退屈な町を飛び出し、上京する。キャンディーズ解散、ジョン・レノン殺害、幻の名古屋オリンピック、ベルリンの壁崩壊…。バブル景気に向かう時代の波にもまれ、戸惑いながらも少しずつ大人になっていく久雄。80年代の東京を舞台に、誰もが通り過ぎてきた「あの頃」を鮮やかに描きだす、まぶしい青春グラフィティ。
退屈な田舎町を飛び出し、東京へと出てきた青年・田村久雄の18歳から29歳までを描いた連作短編集。70年代後半から80年代にかけて、時事ネタと絡めながら、久雄の成長を描いています。久雄=奥田さんでしょうか?

21歳広告代理店の下っ端として雑用をこなす久雄から始まり、18歳大学受験に失敗し東京に出てきた久雄、19歳演劇部に入り、同じ部の女の子に振りまわられる久雄、22歳広告代理店で部下が出来、かなり天狗になっている久雄、25歳フリーのコピーライターとして働いている久雄。そして最後は29歳、そこそこの成功を収め、これから人生について考えている久雄。

大きな希望を抱き東京に出てきたはずが、家庭の事情で中退し、小さな広告代理店で働き始める。前半は時系列が逆転していることで、これから先に起こる運命を知らずに日々を過ごす久雄に対して、同情にも似た気持ちになりました。部下に対して威張り散らし、うぬぼれている久雄には、そんなのでは後でしっぺ返しを食らうぞと思い、29歳の久雄の姿に果たして自分は何を本当にやりたいのかと自問しながら読み進めました。

自分からは一回りくらい前の話だけれど、妙に郷愁を刺激されます。ジョン・レノン射殺、キャンディーズ解散、「空白の一日」で入団した江川のプロ初登板、名古屋がソウルに負けた日、ベルリンの壁崩壊など、話題となった時事ネタを取り込んでいますが、久雄はそれらに関心は寄せながらも、日々を一生懸命に過ごしている。久雄を応援しながら、周りのみんなを、何より自分を応援している気になります。

登場人物たちがみんな独特の個性を放っていて、とてもさわやか。特に久雄が仕事を請け負っている会社の社長。訳がわからない話をしながらもちゃんとポイントを抑えている会話。面と向かって怒ってくれることなんてなかなかないので、それだけ期待されているんだなぁってうらやましくもありました。

切ないラストにも、読者に頑張ろうと思わせてくれる、とても読後感のよい本でした。オススメ!

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

TBありがとうございました。
>久雄を応援しながら、周りのみんなを、何より自分を応援している気になります。
私もこの作品から、プラスエネルギーをたくさんもらったような気がしました。
がんばろっ!ってね。

  • そら
  • 2006/04/24 10:57 AM

■そらさん
こんにちは。
奥田さんの本では異色と思いますが、僕はこの本が一番好きです。
もがきながら頑張ってる姿に共感して、自分ももっと頑張らなくてはと思いました。

  • あおちゃん
  • 2006/04/25 3:21 PM

あおちゃんさん、こんばんは♪
ごぶさたしております。

私も奥田さんの作品の中でいちばん好きですよ。
自分自身励まされてるような気分になりますよね。

それと、本当に遅くなりましたが第4回新刊グランプリの最終結果を発表いたしました。
伊坂さん、本当に強いですね。

第5回もよろしくお願いします。

あと、この半年ぐらいストレスが溜まることが多かったので、オンライン小説を始めました。
駄文ですが青春恋愛小説を書いてます。
またお暇な時に覗いてやってください。

それではこれからもよろしくお願いします。

■トラキチさん
新刊グランプリの結果連絡をありがとうございます。
僕は投票しませんでしたが、伊坂さん、強かったですね。
次回以降も引き続き参加させていただきます。
小説の方も覗かせてもらいますね〜。

  • あおちゃん
  • 2006/04/28 7:37 PM








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