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「蹴りたい背中」綿矢りさ

蹴りたい背中タイトル:蹴りたい背中
著者  :綿矢りさ
出版社 :河出書房新社
読書期間:2006/03/23
お勧め度:★★★

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高校に入ったばかりの蜷川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく…いびつな友情?それとも臆病な恋!?不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。第130回芥川賞受賞。
誰もが知ってる芥川受賞作。あまりにも話題となっていたので読まずにいましたが、最近図書館で本を借りることを覚えたので(遅い?)、借りてきてみました。意外とおもしろいじゃないか、というのが正直な感想。

陸上部に所属する高校一年生ハツは、クラスメートのノリについていくことが出来ず、なかなかクラスに馴染めないでいた。ある時、自分と同じくクラスでいつも一人でいる男子・にな川を知る。にな川は、入れ込んでいるファションモデル「オリチャン」にあったことがあるというハツに興味を示し、二人の不思議な関係が展開していく。

ハツは、大人数のうちの一人になることを嫌って、あえて一人でいるのを選んでいるのだけれど、本当はとても寂しいがり屋。自分と同じく一人でいるのに寂しさのそぶりも見せないにな川に、憧れや好意を寄せているものの、それが捻じ曲がって「蹴りたい」という衝動に転化しています。好きな相手にわざと意地悪をしたくなるというのとは違って、日常の不満やストレスをこの人なら受け止めてくれるだろう、という事からくる行動(衝動といった方がいいかも)なのだと思います。

自分と他人との距離感や関係性がテーマとなっていて、うまく描かれていると思います。ハツとにな川、中学時代の親友、クラスメイト、そして先生。にな川には心を開けるのに、高校に入学して変わってしまった(とハツが思っている)親友にはうまく心が開けない。何だか矛盾した、うじうじぐずぐずとした心の葛藤が、「蹴る」という行動で一気に開ける。タイトルがぴったりとはまっているなぁ。

若いのに人間観察にはとても長けているのではないでしょうか。でも、若さゆえか比喩表現が安っぽく(語彙が乏しい?)、加えてリズムも悪いような部分が見受けられ、せっかくのよい流れが切られてしまうことが多々ありました。この辺はこれからに期待ということにします。

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