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「地下街の雨」宮部みゆき

地下街の雨タイトル:地下街の雨
著者  :宮部みゆき
出版社 :集英社文庫
読書期間:2006/02/24
お勧め度:★★★

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麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に「あの女」がやって来た…。この表題作「地下街の雨」はじめ「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。
表題作「地下街の雨」を含む七編からなる短編集。いかにも宮部さんといった雰囲気を持つものもありますが、全体的に今までとちょっと雰囲気の異なる作品と感じました。で、それらは、裏表紙紹介文によると「どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー」とのことですが、んー、違うと思う。

いかにも宮部さんと感じたのは「地下街の雨」「勝ち逃げ」の2編。都会で暮らし悩みを抱える一般人にスポットを当て、心温まるラストにつなげる作品です。もちろん、これはこれで良いのだけど、今回はその他の作品に惹かれました。

台詞調に構成されている「不文律」は、ワイドショーのような展開。事件にまつわる無責任な噂と結末。「混線」では、いたずら電話がテーマ。憂さ晴らしも度が過ぎると…。「ムクロバラ」では覚せい剤中毒者が刑事部長を訪ねる。ごく普通の日常が、何て幸せなことなのだろうかと感じずにはいられません。「さよならキリハラさん」は、老人と同居する家族の話。どこの家もこんな家庭とは言えないと思うが、見過ごせないお話です。

「混戦」「さよならキリハラさん」が秀逸でした。読みやすい文章だけど、テーマは深い作品集でした。

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

こんにちは^^TBさせていただきました。
宮部さんの短編を初めて読んだのがこの作品でしたね。
短編も素晴らしい作品をかかれる方だと思いました。
私は表題作が好きでしたね。
意外なラストで、それが好きでした。

  • 苗坊
  • 2007/04/30 4:30 PM

■苗坊さん
宮部さんらしい市井の人々を主人公とした短編集でしたね。
内容はほとんど覚えていませんが、読み応えのある短編集だったと思います。

  • あおちゃん
  • 2007/04/30 10:22 PM








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trackback

地下街の雨*宮部みゆき

☆☆☆・・ 地下街の雨・決して見えない・不文律・混線・勝ち逃げ ムクロバラ・さよなら、キリハラさん という7編の短編集。 それなりの夢を抱いて都会に暮らす人々が出遭った

  • +++ こんな一冊 +++
  • 2006/03/23 5:21 PM

(書評)地下街の雨

著者:宮部みゆき 本題にはいる前に、まずどうしても言わせていただきたいことがある

  • たこの感想文
  • 2006/03/24 7:26 PM

地下街の雨 宮部みゆき

地下街の雨 麻子は同じ職場で働いている男性と婚約したが、挙式2週間前に破談となった。 会社を辞め、今はウェイトレスをしている。 その新しい仕事場で”あの女”に出会った。 その女性の正体とは・・・。 他「決して見えない」「不文律」「勝ち逃げ」「ムクロバ

  • 苗坊の読書日記
  • 2007/04/30 4:29 PM

『地下街の雨』 宮部みゆき

ミステリアスでオカルトチックで、ちょっぴり切なくなる短編集。 もろホラー、もろオカルトもあり。 ぐわっと一気に引き込まれ、最後の短いフレーズでポン! と突き放される、短編ならではの快感をどれも味わえる一冊。 結末が唐突で(しかし緻密に積み上げられ

  • *モナミ*
  • 2008/09/17 8:20 PM

宮部みゆき「地下街の雨」

宮部みゆき著 「地下街の雨」を読む。 このフレーズにシビれた。  みんな幸せなのに――どうしてあたしばっかりこんな目にあわなきゃならないのよ [巷の評判] Kiwi Station 〜全力で 野球、競馬、競艇 を 語るのだ。では, 「やはり、この作品も興が乗り1日で読んで

  • ご本といえばblog
  • 2010/10/02 7:56 AM