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「アビシニアン」古川日出男

アビシニアンタイトル:アビシニアン
著者  :古川日出男
出版社 :幻冬舎
読書期間:2006/02/07 - 2006/02/08
お勧め度:★★★

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「あなたには痛みがある」そう言った彼女は字が読めなかった。ぼくは激痛の発作におびえながらも急いで書かなければならない。僕と彼女の愛についての文章を。気高く美しい者たちの恋愛小説。
「ベルカ〜」が犬だったので、じゃ次は猫か?ってことで本書を選びましたが、同じことを考えていた方がいました。なんだかちょっとうれしい・・・。

物語は三部構成。学校の卒業と同時に過去の自分を捨て、そしても文字を捨て、とある公園で猫として暮らす少女が主人公の第一部。一方書くことで己を表現する偏頭痛持ちの大学生が主人公の第二部。そしてそれらが繋がる第三部。「ベルカ〜」で見られた圧倒するような文章が見られたのは第三部のみで(それもやや薄め)、第二部までは淡々と進行していきます。

文章は独特の雰囲気を持っていて、とても心地よく響いてきます。最初から最後まで現実世界から一歩浮いたような独特な感覚、ありえる/ありえないの微妙な境界線上をふわふわしている感覚を覚えました。"猫として生きる少女"という設定にしてもそうだし、その少女を簡単に受け入れるダイニングバーの女性にしてもそうだし。

ただ、本書で著者が何を言いたかったのか、それが今ひとつ判然としませんでした。単なるエンタメ小説ではないので何かを伝えようとしていると思うのですが・・・。「文字なんか必要ない、必要なのは"感覚"なのだ」ということかとも思ったのですが、小説でそのようなことを書いてしまっていいのかなぁと、ちょっと疑問に思いました。

※装丁の猫がとてもかわいい。

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

あおちゃんさん、こんばんは。
私は猫狂ゆえ、この作品から入って「次は犬かな?」と。
正確に言うと“逆”じゃないけれど、シンクロした気になっております。
身勝手で申し訳ない…
この作品と出会わなければ、ベルカは絶対読まないジャンルですので。
“微妙な境界線上をふわふわしている感覚”というのがいいですよね。
あぁ、そういえば感覚で読んでいたな、と思い出しました。

Aochanさんも、私と同じことを考えてこの本を手にとったのねー。
あら、他にもそんな人が・・と思ったら私でした。
わたしもなんだかちょっとうれしいです(笑)。

私はこの文章を読むこと自体が好きだったのですが、
それを書いている人が、文字を否定するようなことを書いているのが、
なんとも不思議でした。こんなにすごい文章が書けるのに・・。

  • june
  • 2006/03/07 10:56 PM

■ましろさん
ましろさんは逆でしたか。
僕もましろさんほどじゃないといても猫好きです。
この本知ってますか?
  「にゃんこ」(Chijo Fujinori著,新風舎)

おそらく猫好きにはたまらない一冊かと・・・。

  • あおちゃん
  • 2006/03/10 3:30 PM

■juneさん
juneさんのブログを見て、なんかうれしくなってしまい、
ブログでもその通りに書いてしましました。共通点が見つかった時って何かうれしい。

先日(といっても一ヶ月くらい前)、テレビ「爆笑問題のススメ」で古川さんを見ました。
あぁこの人が「ベルカ〜」や「アビシニアン」を書いたのかと見てましたが、
文章と一緒で独特の雰囲気を持っている人でしたよ。

  • あおちゃん
  • 2006/03/10 4:22 PM








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◎「アビシニアン」 古川日出男 幻冬舎 1400円 2000/7

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