200511
Tuesday
「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学。「エソラ」に掲載された「魔王」と「呼吸」からなる中編集。前者は兄の目線、後者は弟の妻の目線で描かれています。序盤はキャッチーなフレーズも飛び出しやはり伊坂作品だと思えましたが、途中からがらっと変わり今までにはない味わいに。
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!
こんにちは。TBありがとうございました。
著者がなんと言おうと、政治とファシズムがテーマだと
思いますw。今の時代のきな臭さを、作家としては内容に
盛り込まざるを得なかった、というところではないでしょうか。
あおちゃんさん、こんにちは。TBありがとうございました。
結末とあとがきは思わせぶりでしたよね。
そういうところも含めて楽しめましたが。(笑)
次回作も楽しみですね。
■bibliophageさん
>著者がなんと言おうと、政治とファシズムがテーマだと
>思いますw。
著者がそういう意図で書いてないって言ってますが、やっぱりそうとられても仕方ないですよね。ずいぶん思い切ったテーマだと思いますが、bibliophageさんの「小説家というものは同時代性を持った作品も書くべき」という意見に激しく同意です。
■たいりょんさん
次回作「砂漠」は青春小説でしたっけ? 12月発売予定ですね。すごく楽しみです。
それまでに積読本を片付けねば・・・。
こんばんは。やっと「魔王」を読めたと思ったら、もう新刊が出てるんですね。
この本は、思わぬ人物と再会できたのが、一番嬉しかったかな。
TBさせていただきました〜
■EKKOさん
こんにちは。
巷で評価が割れている「魔王」ですが僕は結構好きでした。
いつものお楽しみもあったし。「砂漠」、楽しみですよね〜。
でも、未読本がたまっているので、読むのは少し先になりそうかなぁ。
こん**は。 TBさせていただきました。
たしかにこの「魔王」が初伊坂幸太郎では、もったいないですね。
私としては少なくとも「重力ピエロ」はいっとかないと、とか、
だとすると「ラッシュライフ」も読んでおきたかったり…
そんなふうにも楽しませてくれる作家だと思います。
■こばけんさん
伊坂作品は他作品へのリンクがあるので、読む順番には気をつけたいところですね。
出来ることなら刊行順に読みたいところです。
そういうこともあって、他の作家さんでもついつい刊行順に読みたくなってしまいます。
みなさんはあまり気にならないのかなぁ。
【読む順番】
そうなんですよ!順番に気を付けないと。
AOCHANさんもたくさん読まれているようですが、
恩田陸も順番要注意です。
というわけで、今朝「光の帝国」読み終えました。
ようやく「蒲公英草紙」に行けます。
■こばけんさん
恩田さんの作品で気をつけなきゃならないのは、「三月は深き紅の淵を」「麦の海に沈む果実」「黒と茶の幻想」あたりだけかなぁと思っていたのですが、他にもあるのかな。
「光の帝国」と「蒲公英草紙」も一応続編ってことになっているから、順に読んだほうがよいでしょうね。全く別の話という書評もちらほらと見かけますが。
こんにちは。
> 作中で感じた兄の不安と恐怖は、そのまま読み手の不安となりました
わたしもそうでした。恐い本でした。
それに、安藤さんがすごくかわいそうだったなー。
TB、させてくださいね!
■ゆうきさん
TBどうもです。
この本、まさに今現実に起こっていることのようで怖いですよね。
みんなが考えないとこのまま流されてどこかに行ってしまうような気分になりました。
あおちゃんさん、こんばんわ。
私も読んでいて怖かったです。ファシズムが怖いというより、
集団の無関心とか流れに流されてしまうことが恐ろしく思えました。
魔王って私たち?とも思ったのですが、「呼吸」のラストがひっかかってます。
どうなっちゃうんでしょう・・。
■juneさん
僕もjuneさんと同じくみんなが同じ意見に流されていく様子がとても怖かった。
総選挙の時期と重なったというのもありましたし。
「呼吸」のラスト、思わせぶりでしたよね。伊坂さんはどこかで語ってくれるのでしょうか・・・。
あおちゃん☆こんばんは
やっと読みました。(^^ゞ
何も考えずに、大きな声に付いていってしまうって、とっても怖いなぁ!
日本はこのままでいいのか?というテーマを、1人でも多くの人に考えてもらいたいです。
伊坂さんって、こういうのも書けるんだなぁって、ビックリを楽しみました。
■Rokoさん
伊坂さんの本を読んで怖さを感じたのは初めてでした。
現在の日本と重なる部分も多数あって怖さを余計に感じたのかも。
巷の評価は分かれているようですが、僕はオススメだと思ってます。
こんばんは♪
TB&リンクどうもありがとうございました。
よろしくお願いします。
>流されるようにして誰かの思惑にはまってしまうことの恐怖
ええ、まさにそんな感じでした。
目に見えない「魔王」の存在が、ほんとうに怖かったです。
「呼吸」で、ちょっと救われたような気がしましたね。
■miyukichiさん
はじめまして。こちらこそよろしくお願いします。
見えない力で動かされているのがとても怖かったですね。
主人公と一緒に不安になってしまいました。
「呼吸」とペアで読めてよかったなぁと思います。
著者:伊坂幸太郎 書名:魔王 発行:講談社 腹話術度:★★★★☆ 『死神の精度』で人気絶頂の伊坂氏の新刊。「魔王」と続編の「呼吸」を収録。 世の中が反米、反中国の全体主義的雰囲気に包まれはじめた近未来の日本。野党党首犬養は、その空気に乗じて未来
魔王伊坂 幸太郎 ―「腹話術」の能力を持つ安藤は、その力を武器に抗えない流れに立ち向かい、そして― 「魔王」と「呼吸」の2編の連作になっています。えーと、私は「魔王」がより印象に残りましたね。というか、「魔王」のエピソードで完結させても良かったかも?と
伊坂幸太郎著“魔王”を読みました。 閉塞感あふれる日本に若き政治家犬養が台頭してきた。犬養は憲法改正を唱え国会では国民投票法案を通過させようとする。一流企業に勤務する安藤と彼の弟でフリーターの潤也は、犬養に危険な影を感じ取り、彼の野望を阻止すべく闘
伊坂幸太郎『魔王』読了。 伊坂作品の最新作。 やはり、というか 今までの作品の話と リンクする部分が出てきて それが意外と今回の物語の 重要なところだったりもしたので 「そういうのアリなの?!」なんて 思ってしまった。 兄弟が出てくるが、 何でも
「魔王」読んだ 噂に聞いたとおりいままでの伊坂作品とは違う感じ でも伊坂節はいたるところで見せていた 読み終えたばかりでまだ自分自身で消化できてないっす{/face_acha/} 魔王と呼吸の二つから構成されている 魔王の章はそれ自体でかなり完結していたんじゃないか
◎◎「魔王」 伊坂幸太郎 講談社 1300円 2005/10
評者の通う仕事場は、1階がオートロックになっていて、ここに差し込む鍵には一応裏表があるのだが、両面の見た目の凹凸は結構似ていて、だからいつも裏表確かめずに鍵穴に差し込むこととなる。確率は1/2である。結果は、1:8くらいで、いっつも裏表逆で、あらた
◎ 『オーデュボンの祈り』 ◎◎ 『ラッシュライフ』 ◎◎ 『重力ピエロ』 ◎ 『陽気なギャングが地球を回す』 ○ 『アヒルと鴨のコインロッカー』 ○ 『チルドレン』 ◎◎ 『グラスホッパー』 ○ 『死神の精度』 ◎◎ 『魔王』
わたしにしては珍しく新刊本、と思っていたら今月にも新しい本が出るらしい!賞獲りか? それにしても、伊坂幸太郎はどこに行きたいのか? このサイトではこれ以前に伊坂作品を7つ採り上げていて、これはかなり多い数。人気者だから気になるせいもあるだろうけれ
魔王 『兄貴は相変わらず、無駄なことをたくさん、考える』『考えすぎで死ぬなら、俺は百回くらい死んでるよな』 伊坂作品は独特の世界があって、どこか現実離れしたところがあったのですが、これはさらにシュール度が増していまし
第二弾は、伊坂幸太郎の新刊『魔王』。
魔王伊坂 幸太郎 講談社 2005-10-20by G-Tools ネタバレあり! 超能力兄弟が、ファシストと戦う! じゃないな。 超能力兄弟が、ファシストと戦おうとする・・・。 ですね。あらすじとしてはそういう物語です。 あとがきで“ファシズム”や“政治”がテ
☆☆☆・・ いつもの伊坂作品とは少し趣を異にした一冊である。 『魔王』と『呼吸』という語り手を替えたふたつの物語から成る。 著者の多くの作品のキーワードは≪神さまのレシ
[amazon] [bk1] ある日突然、近くにいる人間に思った通りの言葉を口にさせられる「腹話術」の能力が自分にあると気づいた安藤。そしてその頃、政界でまさ...
★よし、考えろ考えろマクガイバー いつも、面白いんだけどどこか惜しい、うーーーん…とか思いつつ。 新刊が出ると頑張ってハードカバー買っちゃう伊坂氏の最新作。 つまり大好き。 大きな川に流されまいとしても、気がつけば流されていることもある。 シューベル
魔王 前もってなんの情報もなく、伊坂さんの作品だから図書館に予約しておこうというノリで手にしてしまったので、読んで驚きました。なにせシューベルトの魔王を「お父さんお父さん助けてよ〜♪魔王がつかまえにくるよ〜♪」などと、サリーちゃんのパパと巻き毛の坊
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魔王 ■やぎっちょ評価コメント 読みやすかったので一気に読んでしましました。 主人公が変わる二段構成が、こういう展開になるとは思っていなかったので構成として、いい意味で読者を裏切って良いです。 伊坂さんの本って、仙台が舞台になることが多いですがそっ
魔王発売元: 講談社価格: ¥ 1,300発売日: 2005/10/20おすすめ度 posted with Socialtunes at 2006/05/26 例えば、私は伊坂幸太郎の本を読んで面白いと思っている。 でも本当に「私」は面白いと思ってるのか? 読書ブログを始めてから、いろんな人のいろんな感想を
魔王posted with amazlet on 06.06.08 伊坂 幸太
今回は 「魔王」 伊坂 幸太郎著 です。
装幀は松田行正。小説現代特別編集「エソラ」2004年12月・第一号、2005年7月・第二号掲載。表題作と「呼吸」からなる連作中編集。 表題作魔王:パソコンシステム会社の管理部門に所属する主人公で語り手の俺:安藤は、
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魔王伊坂 幸太郎 (2005/10/20)講談社 この商品の詳細を見る 「魔王」と「呼吸」の姉妹篇二作を収録。 「魔王」 子供の頃に両親を交通事故で亡くし、安藤は弟の潤也とその彼女の詩織ち...
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