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「暗いところで待ち合わせ」乙一

暗いところで待ち合わせタイトル:暗いところで待ち合わせ
著者  :乙一
出版社 :幻冬舎文庫
読書期間:2005/10/08 - 2005/10/16
お勧め度:★★★

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視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった−。書き下ろし小説。
乙一本3冊目。過去読んだ2冊がホラーだったので本作も構えて読み始めましたが全く別物でした。

視力を失ってから外界との接触を断ち静かに暮らすミチル。その家に殺人犯として追われるアキヒロが逃げ込むことから話は始まります。見つからぬよう息を殺すアキヒロ、その気配は感じながらも刺激しないように知らん振りをするミチルの奇妙な同居生活が進行していきます。なかなか緊張感、緊迫感のある展開。

まずこの設定の妙に唸ってしまいますが、さらに二人の心理描写が秀逸。外との関わり合いに恐怖を感じる似たもの同士の二人。孤独は感じても寂しさは感じていなかった二人が、奇妙な共同生活を始めてから一人でいることの寂しさや他人との交流の大切さを感じとっていく。出会ってから自分を見つめなおし、成長していく姿に微笑ましさを感じました。

ミステリの要素も盛り込んでいますが、あまり注目に値するものではありません。ワンアイディア(盲目女性と逃げる男性の同居生活)から始まった話のせいか、殺人に至るまでの描写や人物の書き込みが甘く、さらに途中ですぐに犯人もわかってしまいます。無くてもよかったというのが正直な感想。

乙一さんの本はホラーだからと手に取るのをためらっている方、ホラー色の薄い本作で著者の瑞々しい才能に触れてみてはいかがでしょうか。

+++++

【みなさまのご意見】
読んだものをわりとぶっきらぼうに語るblogさん
たこの感想文さん
本を読む女。改訂版さん
株も読書も恋人もさん('05/11/4追加)
雑板屋さん('06/03/13追加)
苗坊の読書日記さん('06/12/27追加)
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!さん('06/12/28追加)
脳内TraPさん('07/01/31追加)
miyukichin' mu*me*mo*さん('07/08/07追加)


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comment

こんにちは。
考えてみたら乙一作品はこれしか読んでなくて、ホラーというより抒情的な作家という印象が先行しています。ホラー作品も押さえといた方がいいのかな・・・
TBさせていただきました。

■乃太郎さん
たった3冊しか読んでないので偉そうなことは言えないのですが、
「夏と花火と私の死体」を是非読んでみてください。
乃太郎さんの感想が楽しみです。。

  • あおちゃん
  • 2005/10/31 8:43 PM

初めまして、こんばんは。 
同時期あたりに同じ本 (夫婦茶碗 と、 暗いところで待ち合わせ) の感想を書いてるのね、と思って、ちょっぴり嬉しくてコメントを書いてます。
読み方、感想は、それぞれですね。 
町田康 と 乙一は大好きです。
乙一は、第一作の 「夏と花火と私の死体」で、とりこになってしまいました。
私のは、なんだかへんてこな感想の書き方のブログですが、
よろしかったら遊びに来てください。
勝手ながら、TBさせていただきました。

■tsukikoさん
こんにちは。
僕も乙一さんは「夏と花火と私の死体」ではまった口です。
まだ少ししか読んでませんが、これからじっくり読んでみたい作家さんです。
こちらからもTBさせていただきました。ブログにも遊びに行きますね。

  • あおちゃん
  • 2005/11/04 11:54 AM

私はやっぱりホラーは苦手なので、身構えてしまうのですが、ホラーが薄めの乙一さんの作品は、たくさん読んでいきたいと思えますよね。
この作品も素晴らしかったです。
2人がとってもいいです。
ラストがとっても意外だったのですが、それがまた良かったです。

  • 苗坊
  • 2006/12/26 10:56 PM

二人の心理描写がすごくいいんですよね。映画化されて、うまく描けているか気になります。
僕は途中で展開が読めてしまいましたが、それでも十分に楽しめました。

  • あおちゃん
  • 2006/12/27 6:02 PM

 こんばんは♪

 2人の心理描写、ほんとに秀逸でしたね。
 優しい気持ちが上っつらなものでなく、
 泣かされてしまいました。

 乙さん、ほかにも読んでみたいと思いました^^

■miyukichiさん
コメント遅くなりました。m(_ _)m
二人の心理描写のみに特化してくれれば、大満足だったんですが・・・。
事件はあまり必要じゃなかったような。
そういえば最近乙一さんの本を読んでません。
この季節だし、ホラーでも読もうかな。

  • あおちゃん
  • 2007/08/12 4:17 PM








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trackback

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  • 苗坊の読書日記
  • 2006/12/26 10:50 PM

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  • "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!
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  • miyukichin’mu*me*mo*
  • 2007/08/07 12:33 AM