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「母恋旅烏」荻原浩

母恋旅烏タイトル:母恋旅烏
著者  :荻原浩
出版社 :双葉文庫
読書期間:2005/08/22 - 2005/08/23
お勧め度:★★★★★

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元・大衆演劇役者の花菱清太郎が家族全員を巻き込んで始めたのは、レンタル家族派遣業。しかし、失敗に次ぐ失敗に借金はかさみ、いつのまにか火の車に。やがて、かつての義理で旅回りの一座に加わることになったが…。「本の雑誌」が選ぶ2002年上半期ベスト10の3位。著者の最高傑作。
荻原本4冊目。マイベス投票するのに3冊じゃあ格好つかないだろうと思い急遽読み始めましたが、この本が今まで読んだ中でのマイベストとなりました。

元・大衆演劇役者の花菱清太郎。十数年前に所属の一座を辞め、自分の一座を興したものの失敗。その後幾度か会社を興し現在「レンタル家族派遣会社・花菱エンターティナーカンパニー」を経営するも青息吐息。ひょんなことから以前所属していた一座に役者として加わることになり・・・。

前半の「レンタル家族編」と後半の「大衆演劇編」の2部構成です。いいかげんな父親に愛想がつきて、ひとり、またひとりと自分の道を選び、父親から離れていく前半と、清太郎、母、寛二の3人だけになってしまい、かつての義理で大衆演劇の一座に加わる後半。長編と言うより連作短編の印象を受けた前半ですが、それがしっかり後半に生きる展開になっている。んー、絶妙な構成。

物語の語り手は花菱家次男の「ぼく」寛二。花菱一家はみんな個性的だけど、この次男坊がとってもいい味出してます。テーマは崩壊した家族を描いた物語ですが、寛二の語りのおかげでコメディータッチの仕上がりに。年齢の割に幼さを感じる寛二ですが、ラストへ向けての大きな成長もこのお話の大きな読みどころです。

笑いあり、涙あり、そしてほんのりとほろ苦さも…と本書がそのまま大衆演劇のよう。タイトルの意味に気がついたとき、何とも言えない感動がありました。ちなみに「ハハコイタビガラス」と読みます。

+++++

【みなさまのご意見】
Ciel Bleuさん
たつパパの部屋さん('05/09/15追加)
流石奇屋〜書評の間さん('05/10/01追加)
多趣味が趣味♪さん('06/02/21追加)
たこの感想文さん('07/01/05追加)


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comment

あおちゃんさん、こんにちは!
TB&コメントありがとうございます。
マイベスの投票も拝見してきました。
「なかよし小鳩組」「オロロ畑」も良かったですよね〜。
この「母恋旅烏」は、一見家庭崩壊なのに
実は巣立ちだったというところが良かったです。

  • 四季
  • 2005/08/31 6:20 AM

■四季さん
こんにちは。
読んだ4冊どれも外れがなくって面白い。
なかでもこの本が一番。ドタバタ劇だけど、最後にしんみり。とってもいいです。

読んだ本はどれも笑いあり、涙ありと同じ路線に思えますが、
最近の作品は笑いをやや抑えているのでしょうか?
「明日の記憶」などは笑いは少ないような・・・。
まぁ、それはそれで楽しみです。

  • あおちゃん
  • 2005/08/31 2:36 PM

こんにちは。「母恋旅烏」読みました!
最初はちょっと短編のような感じで一気に読めなかったのですが、旅回りが始まってからはすごく面白かったです。
家族のみんなが一人称で登場するので、色々な気持ちがわかるのが良かったですね。
ただお母さんの一人称だけはないんだな〜と思っていたら、いきなりの母からの手紙。
家族みんなの成長にホロリときました。

  • tomekiti
  • 2006/02/18 10:53 AM

■tomekitiさん
こんにちは。
僕はこの本が荻原さんの本で一番好きです。
最初はちょっともたもたしてますが、後半は一気に話が展開しますよね。
笑いと涙が混じった、荻原さんならではの本と思います。

  • あおちゃん
  • 2006/02/21 10:33 AM








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trackback

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  • たこの感想文
  • 2007/01/04 9:30 PM

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