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「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男

ベルカ、吠えないのか?タイトル:ベルカ、吠えないのか?
著者  :古川日出男
出版社 :文藝春秋
読書期間:2005/08/10 - 2005/08/16
お勧め度:★★★

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1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて−。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!
イヌの姿を通して描かれる第2次大戦後の世界。「文学賞メッタ斬り!」を読んで軽い気持ちで手にしましたが、心してかからねば読めない重量感のある作品でした。

1943年・アリューシャン列島。アッツ島の守備隊が全滅した日本軍は、キスカ島からの全軍撤退を敢行。島には「北」「正勇」「勝」「エクスプロージョン」の4頭の軍用犬だけが置き去りにされる。3頭は日本軍の犬で、1頭は米軍の犬。そして、3頭はジャーマン・シェパードで、1頭は北海道犬。犬たちは、自分たちを取り巻く世界に翻弄されながらも懸命に生きる。ある者は軍用犬として、またある者は愛玩犬として、そしてある者は橇犬として。4頭の血を継ぐ犬たちは、子孫を増やしながら世界中に散らばって行く。

神の視点から語られる犬のお話とヤクザの娘の視点から語られるお話を交互に構成。中盤から後半で2つの話の繋がるとほぅそうなるかと感心してしまいました。人間に服従する犬たちではあるが、プライドまでは失わない。犬として生きることを選んだ娘と登場してきた犬たちとがうまく重なります。人間も犬と同じか?

多数の犬が登場するので、途中でどの犬がどの系譜に属するのかがわからなくなってしまいました。系譜図が付いているとよかったのに。それと世界地図。どこを飛び回っているのか、これも途中でわからなくなってしまいましたので。どこかのサイトで作ってくれないかなぁ。

しかし、わからなくとも文章を追うだけでこの作品の空気を楽しむことが出来ます。通勤時間に細切れに読むのではなく、たっぷり時間を取ってどっぷり作品に浸る、というのがよいでしょう。

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

こんにちは!TBありがとうございます。(´∀`)
犬が主人公という小説は初めてでしたが、かなりハードボイルドで面白かったです。犬が主人公の話って他では「流れ星銀」とかいう漫画がむかしあったなあ・・・。(遠い目
系譜図と世界地図はぜひとも誰かにつくってもらいたい・・あくまで人に作ってもらいたいです・・・。

■moji茶さん
そういえばそういう漫画がありましたね。
あと「白い戦士ヤマト」とか。小学生のころだったような。
系譜図、誰か作ってくれませんかねぇ。自分で作っても良いんだけど、もう一度読み返すにはかなりのパワーが必要なので・・・。

  • あおちゃん
  • 2005/08/23 8:17 PM

はじめまして。
たしかに、犬の系譜は見てみたいですね。
軍用犬って全然知らなかったので、その点でも興味深かったですね。
TBさせてくださいね。

■かつきさん
TBどうもです。
途中までは頭の中で整理できていたんだけど途中で破綻しました・・・。
再読時には頑張ってみようと思います。いつになるかはわかりませんが、、、。

  • あおちゃん
  • 2005/09/04 4:09 PM

私も直木賞候補なので、読みやすいと思って手にとったのですが、
読み応えありましたー。
そうそう、わたし、犬の系図を作りながら読みましたよ。
(犬の名前と系譜を忘れて前に戻るのがめんどくさくなったのです 笑)
正勇とエクスプロージョン、北、宇宙犬とみごとに美しくつながりました。

  • june
  • 2005/09/30 10:28 PM

■juneさん
すばらしい!
僕も系譜を作りながら読めばよかった・・・。
再読した際には必ずや作ってみせます。

  • あおちゃん
  • 2005/10/01 3:20 PM








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