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「海の仙人」絲山秋子

海の仙人タイトル:海の仙人
著者  :絲山秋子
出版社 :新潮社
読書期間:2005/08/09
お勧め度:★★★★

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背負っていかなきゃならない最低限の荷物−それは孤独。海辺の街にひっそりと暮らす青年とふたりの女と出来そこないの神様・ファンタジーが奏でる切ない愛の物語。『新潮』掲載を単行本化。第130回芥川賞候補作。
「イッツ・オンリー・トーク」に続き2作目となる絲山さんの作品。本作も芥川賞の候補作となった話題作となっています。

宝くじで3億円当てたのを機に勤めを辞め、敦賀にこもって生活を始めた河野。そこに現れた「ファンタジー」という神。願いを叶えてくれるでもなく、ただそこにいるだけの神様です。この二人に、ふらっと一人旅でやってきた女性・かりん、元同僚で河野に好意を寄せる片桐が加わり物語は静かに進行していきます。

前作もそうでしたが、重いテーマを軽く描くのが著者の特徴。今回のテーマは帯にもある通り"孤独"でした。幼少期がトラウマとなってなり、かりんに心をさらけ出せない河野の孤独。自分の健康を気に留めず仕事に邁進するかりんの孤独。河野に好意を寄せる片桐の孤独。それぞれ淡々と軽めに描かれているのですらすら読めてしまうけど、読み返してみると行間から深いことを想像してしまい、ぎゅっと胸を締め付けられるような感じを受けました。

「ファンタジー」が別に神じゃなくても話は成り立ったんじゃないか?とかそれにしてもあまりに軽く書かれすぎているのでは?とか思う点はいくつかあるのだが、まぁあまり書き過ぎると著者の特徴を殺しちゃうなと思うし、些細なことには目を瞑って独特で不思議な文章をただゆるゆると読めばいいのだとの結論に至りました。

あっ、でもかりんの胸の内はもっと掘り下げて欲しかったなぁ。

【関連ページ】

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【みなさまのご意見】


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comment

あおちゃんさん、こんにちは。
トラックバックありがとうございました!
私は、この本、はじめから泣きまくりデシタ。
ファンタジーの存在は、ちょっと?な感じでしたが、
重い事柄を軽いタッチで描かれることに弱いようです。
私からもTBさせてくださいまし。

■ましろさん
ファンタジー、必要でしたかねぇ。ちょっと疑問。
でも、絲山さんの描く空気感はとても好きです。
「袋小路の男」や「逃亡くそたわけ」もこんな感じなんだろうか。

  • あおちゃん
  • 2005/08/15 7:22 PM

あおちゃんさん、こんばんわ
私もファンタジーは必要か??と考えながら読んだのですが、
片桐には必要ないと思うのですが、他の人たちには必要だったのかな・・
などと思いました。

  • june
  • 2005/11/15 10:03 PM

■juneさん
「ファンタジー」って名前がいいですよねぇ。
神なのにファンタジー。何かちょっとふしぎな感じ。
結構重たい話なのに軽く読めたのは
ファンタジーのおかげだったかなと今になって思いました。

  • あおちゃん
  • 2005/11/17 1:22 AM

こんにちは。

ひっそりと寂しい、そんな物語でしたね。
「ファンタジー」の軽口が重くなりがちな物語を軽く仕上げていたんじゃないかって思いました。

糸山さんの小説の中で一番好きな物語になりました。

■ななさん
こんばんは。
絲山さんの作品はいつも感想に悩むんだけど、この本はすんなり書けた気がします。
とても読み心地のよい作品でした。

  • あおちゃん
  • 2007/04/10 1:33 AM

ふしぎなお話でしたね。
ファンタジーの存在価値とか、わからないことは色々でしたが、
とにかく泣けました。
「カッツォ!来たよー。カッツォー」と最後、片桐がやってくるところで何故か私は号泣(笑)
人によって感じ方のかわる小説なんだなと思いました。

■tomekitiさん
すごく軽いんだけど何だか胸に残るお話だったと思います。
絲山さんの作品の中で好きな作品の一つです。

  • あおちゃん
  • 2007/04/20 10:52 PM








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trackback

◎◎「海の仙人」 絲山秋子 新潮社 1365円 2004/8

 多分、今年一番の小説だろう。修飾語を付けるなら、今年一番心地良く読んだ小説だろう。いや、間違いなし。今年一番の心地良い読書を楽しみたい方は、本書『海の仙人』を読むべし、読むべし、べし、べし、べし。  多分、本書を読んでいる評者の表情を傍らで見てい

  • 「本のことども」by聖月
  • 2005/08/15 2:19 PM

絲山秋子のことども

  ◎ 『イッツ・オンリー・トーク』 ◎◎ 『海の仙人』 ◎◎ 『袋小路の男』 ◎◎ 『逃亡くそたわけ』

  • 「本のことども」by聖月
  • 2005/08/15 2:20 PM

「海の仙人」絲山秋子

海の仙人posted with 簡単リンクくん at 2005. 5.31糸山 秋子 / 糸山 秋子著新潮社 (2004.8)通常2〜3日以内に発送します。オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 芥川賞候補にもなった中篇。 宝くじで3億円あてた河野、敦賀にこもって、砂をしきつめた家で、

  • 本を読む女。改訂版
  • 2005/08/15 2:24 PM

海の仙人 (絲山秋子)

重いテーマ(ざっくり言って“孤独”)を軽やかに描いていて、すんなり読ませるところは魅力です。さっぱりした語り口とファンタジックでユーモラスな薬味が効いているようです。 でも、テーマの重さとスタイルとしての軽さが上手く噛み合っていないように感じました

  • 読んだモノの感想をわりとぶっきらぼうに語るBlog
  • 2005/08/15 2:47 PM

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 物語の流れるままに身を委ねて読んでいたら、泣いていた。何が悲しいわけでもないのに胸がじーんと熱くなった。私をそんなふうにしたのは、絲山秋子・著『海の仙人』(新潮社)である。春の終わり、世捨て人みたいな暮らしをする主人公の男のもとに突然現れた<ファン

  • まっしろな気持ち
  • 2005/08/15 4:07 PM

『海の仙人』 絲山秋子 (新潮社)

海の仙人糸山秋子著出版社 新潮社発売日 2004.08価格  ¥ 1,365(¥ 1,300)ISBN  4104669016背負っていかなきゃならない最低限の荷物−それは孤独。海辺の街にひっそりと暮らす青年とふたりの女と出来そこないの神様・ファンタジーが奏でる切ない愛の物語。『新

  • 活字中毒日記!
  • 2005/08/20 11:43 AM

海の仙人

海の仙人 絲山秋子 かなり誤解してました。「海の仙人」って、うみぼうずみたいなおじさんの仙人が出てくるファンタジーだと思って敬遠していたのです。いったいどうしてそんなふうに思い込んでたんだろう・・。読んでみたら思っていたのと全く違う世界が広がってい

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  • 2005/11/15 10:00 PM

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よくも悪くも、「絵画的」という印象。 ラストまで読んでみて頭に浮かんだのは、一枚の絵である。 海の色は鈍い青。雷をつれてくる黒い雲。 砂浜でチェロを弾く男がひとり。 この絵からイマジネーションをふ

  • ぱんどら日記
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  • hibidoku〜日々、読書〜
  • 2007/05/08 11:37 PM

海の仙人 絲山秋子

海の仙人 ■やぎっちょ書評 はじめて読む絲山さん。いや、良かった! 自分のね、好きなパターンを再確認しました。あちきは中編が好きです! 150ページの恋愛系だとなおよし・・・ってこの本のことだけど。 しかもしかも、柴崎さんの小説ではよくあるんだけど、舞

  • "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!
  • 2007/07/19 12:36 AM

絲山秋子 海の仙人

海の仙人絲山 秋子新潮社私の中の絲山作品No.1に決定した。過去や現在そして未来の、自分の生き方を信じよう。私に一番足りていない部分。私は私なのだ。

  • ずっと覚えておきたいもの
  • 2007/07/23 11:01 PM