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「神様」川上弘美

神様タイトル:神様
著者  :川上弘美
出版社 :中公文庫
読書期間:2005/08/07 - 2005/08/08
お勧め度:★★★

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くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである−四季おりおりに現れる、不思議な"生き物"たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。
「センセイの鞄」でその優しい文体に引かれた川上弘美さんのデビュー作。突然どこからともなく現れる不思議な生き物たちとの静かで優しくてどこか寂しい係わり合いを描いた短編集。夢の中にいるような不思議な読後感です。

「くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。」

いきなり目が点。何のことがわからず、くまって何かの喩えなのかと思っていたら、くまはくまでした。引越しそばをアパートのみんなに振舞う几帳面なくま。包丁を操りきれいに魚をさばいてしまうくま。なんでも話を聞いてくれて、私を暖かく迎えてくれるくま。現実ではありえないけど、でもどこか懐かしさを感じてしまう。ぷっかり水の上に浮かんでいるような心地よさです。

表題作「神様」の他、9編収録されています。話自体はなんてことのない日常生活の風景なんですが、その中でカッパや人魚、壺の中に住む女性・コスミスミコなど不思議な方々が多数登場。それをちょっと驚くだけで普通に受け入れてしまう私。ちょっと「となりのトトロ」を思い出しました。独特な世界があるので合う人・合わない人の真っ二つに分かれるんじゃないかなぁと。僕は「合う人」でしたが。

たまにはこういった本を読んで心を和ませるのもいいのかなぁって思います。

※この本をオススメしてくれた「ひなたでゆるり」リサさんに感謝!

+++++

【みなさまのご意見】


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comment

こんばんは!
「神様」…これ読んだとき私も「??」な状態でした。
でも読んでいるうちに和んできて…大好きな作品です。
また再読したくなってきましたー。
ホント、たまにはこういうのいいですよね♪

■リサさん
オススメどうもです。
なんとも不思議なお話でしたね。これが川上ワールドなのかな?
気持ちがトゲトゲしてるときに読むと和みますね。
最近仕事で疲れてるもので、こういうときにはいいのかも・・・。

  • あおちゃん
  • 2005/08/12 10:49 PM








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  • 2005/08/12 8:35 PM

神様 川上弘美

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