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「震える岩」宮部みゆき

震える岩−霊験お初捕物控 タイトル:震える岩−霊験お初捕物控
著者  :宮部みゆき
出版社 :講談社文庫
読書期間:2005/07/15 - 2005/07/21
お勧め度:★★★

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ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」のお初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男(やさおとこ)の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に100年前に起きた赤穂浪士討ち入りが……。「捕物帳」にニュー・ヒロイン誕生!人気作家が贈る時代ミステリーの傑作長編。
類稀なる能力を持った女の子・お初が主人公のシリーズ物長編第一弾。お初は「かまいたち」という短編集で既に登場済みだそうですが、そちらは未読です。

岡っ引き・六蔵を兄にもつお初、普段は兄嫁・およしが切り盛りしている一膳飯屋「姉妹屋」の看板娘として働いているが、「人に見えないものが見え聞こえないものが聞こえる」という能力を発揮して事件を解決することしばし。ある日、深川で起きた死人憑き騒動に嫌な胸騒ぎを感じたお初は、根岸肥前守鎮衛から紹介された与力見習・古沢右京之介と共に、この事件の調査を始める。死人憑きの吉次、油樽の中から発見された少女の死体、浅野内匠頭が切腹した跡に置かれた不思議な岩。一見つながりのない話が、「忠臣蔵」を背景に持つとする一つの事件へと修練していく。

宮部さんの書く時代物では市井の人々が生き生きと描かれていて、とても好感を覚えます。長屋暮らしの町民達や飯屋に集う兄さん達。ご本人が深川辺りの出身のため情景描写も細やかで、当時の様子が眼に浮かんできそうです。それに加えて、やはり宮部さんの得意の超能力物、そして「蒲生邸事件」でも見られた歴史事件とのリンクと新解釈。他の方には真似の出来ない新しい時代物となっています。

超能力を持っていればすぐに事件を解決してしまえるはず。なので、探偵役に持ってくるのはずいぶん難しいことに思えます。しかし、そこは宮部さんのこと、巷の不思議な話が好きという奉行・根岸肥前守鎮衛を登場させ(実在の人物)、あくまでお初は奉行の命令で動き回っているとして、存在が浮かないようにしています。奉行に紹介された右京之介との微妙な関係も○。

右京之介とその父との確執、そして右京之介が男らしく成長していく姿もまた見所です。江戸時代の男の生き方を垣間見れます。超能力が出てこない「本所深川ふしぎ草紙」の方が自分の好みに合うのですが、この本も十分に楽しめました。第二弾が出ているようですが、お初が成長を読むのが楽しみです。


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comment

ああ〜、TBありがとうございました〜!
こちらの感想、すごく詳しく丁寧なんで繋げていただいて本当に嬉しいです!
(何分、自分の感想は感情ばかりが先走ってしまうもので…)
本当にどうもありがとうございます〜っ!

  • 2005/08/17 11:57 PM

■けいこさん
※間違えていたらすみません。
毎度苦労して書いているので褒めていただけてうれしいです。
この本は宮部さんの十八番がてんこ盛りのお得な本だなぁって思ってます。
続編の「天狗風」も面白そうですね。
またお立ち寄りください。

  • あおちゃん
  • 2005/08/18 1:01 AM








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trackback

震える岩―霊験お初捕物控/宮部みゆき

初ものがたりも好きだけれど、お初さんが主人公のこのシリーズも大好きでございます〜。最初、初ものがたりもこのお初さんが主人公の本かと思ったけれど違いました。ということで簡単に内容紹介。主人公はとある不思議な力を持つお初という女の子が主人公です。この子が

  • えるどーま
  • 2005/08/17 11:38 PM