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「くっすん大黒」町田康

くっすん大黒タイトル:くっすん大黒
著者  :町田康
出版社 :文春文庫
読書期間:2005/07/08 - 2005/07/09
お勧め度:★★★

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三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます−日本にパンクを実在させた町田康が文学の新世紀を切り拓き、作家としても熱狂的な支持を得た鮮烈のデビュー作、待望の文庫化。
落語みたいだ。これが本作に受けた第一印象。それもそのはずで著者はこよなく上方落語を愛しているらしい。ノリよく軽快に進む話、不条理さを感じさせる登場人物の行動、そして笑い。どれもこれも今まで読んだことのない独特な文章。

さて、表題作「くっすん大黒」。第7回bunkamuraドゥマゴ文学賞、第19回野間文芸新人賞をダブル受賞。3年前ふと思い立って仕事をやめ、以来毎日酒ばかり飲んでいたダメダメ主人公。とうとう妻に愛想を尽かされる。酒を飲んでいた代償か美少年と謳われていた顔はすっかり丸くなり大黒様そっくり。そういえば家の中に大黒様があったぞ。毎度捨てようと思うんだけど、いざその段になると忘れてしまうのだ。今日こそ捨ててやる。五寸ほどの大黒様。ひどく不安定で自立することが出来ない。こんなの主人公じゃなくたって捨てたくなる。しかし簡単には捨てられない。どうしてかって?それはどの分別ゴミで出せばいいのかわからないから。ほんとダメダメ。じゃ、家の前に放置すれば・・・近所から何を言われるかわからない。じゃ、公園のゴミ箱に捨てよう・・・、お巡りさんに怒られた。じゃあ友達に押し付けてやれ。えぃ。あぁすっきり。

こんな具合にどんどんと話は展開していきます。でもやることなすこと常にダメダメ。大黒様の処理が終わったら、今度は金が無いってんで訳のわからない服屋でバイト。とんでもない店主(?)ととんでもない客(チャアミイ)に弄ばれ、さらに金が無くって今度は芸術家を追うビデオ映画のリポーター役。切れ気味のディレクターに引っ掻き回され飛んだ結末に。で結局「どうやったら豆腐やになれるのか」である。

正直何を言いたいのかわかりません。自分でも何を書いているのかわからないくなってきました。でもこの感覚、とても新鮮で面白い。こんなダメな主人公なのに憎めないのは何でだろう。端から見ればどうしようもなくダメでも、本人がよければそれでいいじゃないか。なんて励まされているようなそんな感じ。

もう一編「河原のアパラ」も境遇は違うけど「くっすん大黒」とほぼ同じ。絶妙なスピード感と独特な言い回し。僕もフォーク並びを徹底したい一人です。

【関連ページ】
OfficialMachidaKouWebSite
町田康さんの経験論!!(ほぼ日刊イトイ新聞)

+++++

【みなさまのご意見】
聞いてあげるよ君の話をさん('07/01/05追加)


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comment

告白より町田さんを読んでおり三册目にしてデビュー作を読みました
告白を読んだからかもしれないけど、滑稽な成りゆきの中にも裏腹な面が垣間見れ、面白い作品でした
感想書くのが難しいですね

■きりりさん
町田さんの本を読むときは、あまり深く考えすぎずに流れに身を任せるようにしています。
ダメ男の深い思想が滑稽な一冊ですよね。

  • あおちゃん
  • 2007/01/05 11:14 AM








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trackback

町田康のことども

◎◎ 『くっすん大黒』 既読書評なしm(__)m ◎◎ 『夫婦茶碗』   ○ 『へらへらぼっちゃん』 既読書評なしm(__)m   ○ 『屈辱ポンチ』 既読書評なしm(__)m   ○ 『つるつるの壺』 既読書評なしm(__)m ◎◎ 『耳そぎ饅頭』 既読書評なしm(__)m   ◎

  • 「本のことども」by聖月
  • 2005/07/16 10:09 PM

町田康「くっすん大黒」

2007年の感想第一弾「くっすん大黒」 三册目の本であり町田氏のデヴュー作です この人の本は面白い 面白いんです ひとりノリ突っ込みをしてるようで私のツボです 関西弁であると言うので、文章の流れとか独特で関東モンには独特に感じます 主人公はいつも通りど

  • 聞いてあげるよ君の話を
  • 2007/01/03 2:27 AM

『くっすん大黒』 著:町田康

『くっすん大黒』 著:町田康三年前、ふと働くのが嫌になって仕事を辞め、毎日酒を飲んでぶらぶらしていたら妻が家を出て行った。誰もいない部屋に転がる不愉快きわまりない金属の大黒、今日こそ捨ててこます。ミュージシャンだかシンガーソングライターだか知らないけ

  • *モナミ*SMAP・映画・本
  • 2009/04/04 11:57 AM