2018/11

01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

<< >>


スポンサーサイト

  • -
  • スポンサードリンク
  • -
  • -

一定期間更新がないため広告を表示しています


「地を這う虫」高村薫

地を這う虫タイトル:地を這う虫
著者  :高村薫
出版社 :文春文庫
読書期間:2005/06/10 - 2005/06/13
お勧め度:★★★★

[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]


「人生の大きさは悔しさの大きさで計るんだ」。拍手は遠い。喝采とも無縁だ。めざすは密やかな達成感。克明な観察メモから連続空き巣事件の真相に迫る守衛の奮戦をたどる表題作ほか、代議士のお抱え運転手、サラ金の取り立て屋など、日陰にありながら矜持を保ち続ける男たちの、敗れざる物語です。深い余韻をご堪能ください。
元警察官を主人公とした4編からなる短編集。単行本では5編だったものを文庫本化する際に大幅改変、しかも1編削っている。削られた短編は、退職間際の警官を描いたものと言うから、おそらく内容を"元警察官"に揃えたかったからだと思われる。

高村作品のうち、刊行されている短編集は本作のみ。緻密な状況描写が売りの作家だけに読みにくいと思われる方もいると思うが(私もそのうちの一人)、本作は割と軽快で高村作品の空気感を気楽に堪能するには良い作品と思われる。

原因はどうであれ"元"警察官となってしまった主人公たち。警察官時代の習慣が抜け切らない様は物悲しくもあるが、興味をそそる。ある者は過去に関わった事件から未だに開放されず、またある者は現役時代さながらにメモを付け続ける日々を送る。しかし、誰も現在の境遇を恨んではいない。本書説明書きの通り確かに"矜持を保ち続ける男たちの敗れざる物語"であった。

どちらかというと話は暗めだが、各話最後にある"希望の光"のお陰でほどよい読了感を得ることが出来た。長編ばかりでなく、高村さんにはもっとたくさん短編を書いていただきたい。

+++++

【みなさまのご意見】
のほ本♪さん


スポンサーサイト

  • 20:22
  • -
  • スポンサードリンク
  • -
  • -


related search by amazon
comment








preview on
ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。

trackback

「神の火」

 首都圏にお住いの方は、毎週木曜日にリクルートが発行している『R25』というフリ

  • 独善的な読前書評
  • 2005/06/18 10:50 PM