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「ルパンの消息」横山秀夫

ルパンの消息タイトル:ルパンの消息
著者  :横山秀夫
出版社 :カッパノベルス
読書期間:2005/05/23 - 2005/05/26
お勧め度:★★★★★

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「昭和」という時代が匂い立つ社会派ミステリーの傑作!
平成2年12月、警視庁にもたらされた一本のタレ込み情報。15年前に自殺として処理された女性教師の墜落死は、実は殺人事件だった−−しかも犯人は、教え子の男子高校生3人だという。時効まで24時間。事件解明に総力を挙げる捜査陣は、女性の教師と死と絡み合う15年前の「ルパン作戦」に遡っていく。「ルパン作戦」−−3人のツッパリ高校生が決行した破天荒な期末テスト奪取計画には、時を超えた驚愕の結末が待っていた・・・・・・。
昭和の日本を震撼させた「三億円事件」までをも取り込んだ複眼的ミステリーは、まさに横山秀夫の原点。人気絶頂の著者がデビュー前に書いた"幻の処女作"が、15年の時を経て、ついにベールを脱いだ!
本作は、1991年に第9回サントリーミステリー大賞佳作を受賞した作品であったが、当時は刊行されることはなかった。7年後の1998年に短編「影の季節」で第5回松本清張賞受賞、その後出す本出す本売れに売れて人気作家となったわけだが、本作が91年に刊行されていたらもっと早く世に名が知れ渡っていたことだろう。

長い間物書きを職業としていたとはいえ、本作は長編小説の処女作。最初から最後まで処女作ならではの瑞々しさ、初々しさが感じされる。そして、恐れを知らない大胆な設定からはスカッとした心地よさを感じる。

話は大きく分けて現在(1990年)と過去(そこから15年前=1975年)に分かれているが、メインは15年前に3人が実行した「ルパン作戦」だ。当時の記憶を辿りながら物語は進んでいく。平凡な高校生活に飽き、それを破ろうと時間を掛け練り上げた計画。傍からみれば他愛もないものだが、ちょっとしたらスリルを求めて行動を取る気持ちは理解できる。老獪で暗さを持った人物を描くのが巧いと思っていた横山さんだが、若者も描けるのだと新たな発見をして得した気分だ。

現在の部分では、迫る時効へ向けての攻防をスピード感を持って読ませてくれる。コイツが犯人?いや違うのか・・・。ページを捲る度に状況が二転三転。いろんな要素を詰め込みすぎの感があるが、それぞれの人物が深くじっくり描きこまれており、この小説で力の限りを尽くそうという横山さんの心意気が伝わってくる。

横山さんにとっては当時刊行されていれば、それはそれに越したことはなかっただろう。しかし私は正直今読めてよかったと思う。改稿後記を読んで、その気持ちを強くした。

【関連ページ】

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【みなさまのご意見】
NUGNUGさん
KITORA's Blogさん
風の吹くまま 気の向くままさん('05/06/01追加)
上州あられの積ん読日記さん('05/06/05追加)
活字中毒日記!さん('05/06/06追加)
粗製♪濫読さん('05/06/08追加)
booksjpさん('05/06/11追加)
本のことどもさん('05/08/15追加)
moji茶図書館さん('05/10/21追加)
本を読む女。改訂版さん('05/10/31追加)
Grave of memoryさん('05/12/29追加)
たいの身勝手書評さん('06/01/11追加)
+ChiekoaLibrary+さん('06/01/22追加)
IN MY BOOKさん('06/02/02追加)
たこの感想文さん('06/02/28追加)
まあぼの交差点さん('06/03/17追加)


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comment

TBがえし、ありがとうございます。本当に、いい作品でしたよね。今日の横山秀夫先生のサイン会、行きたかったです。 ( ; _ q ))クスン

■上州あられさん
こんばんは。サイン会は購入者先着100名だったようですね。
僕もお会いして話してみたかったなぁ。まぁ、知ったのが本を買った後だったのですが・・・。
横山作品を読んだらまたトラックバックしてくださいね。

  • あおちゃん
  • 2005/06/05 10:08 PM

はじめまして。TB失礼します。
私も、横山氏は「若者も描けるのだ」と感心しました。

■bibliophageさん
はじめまして。TB大歓迎です(^^)
初小説にしてこれだけクオリティが高いことには驚かされました。
若者が描けることはわかったので、今度は女性を巧く描いて欲しいなぁと思ってます。
なんとなく古臭い女性が多いんですね、横山作品は。

  • あおちゃん
  • 2005/06/08 11:07 AM

TB ありがとうございます。

こんにちは。TBさせていただきました。
わたしもこいつが犯人か?と二転三転でした。最後らへんはケイが犯人だ!とか思ってたし。
あの二人が犯人だと落ち着きかけたときに起こったどんでん返しは衝撃でした。

■moji茶さん
盛りだくさんの内容でしたね。
二転三転するラストにドキドキして読んでました。
横山さんにもこんなフレッシュな時期があったんだぁ、なんてちょっと感動しました。

  • あおちゃん
  • 2005/10/21 11:54 AM

こんにちは。この本は、青春小説にもなってますもんねー。私も、横山さんって若者も書くんだ、と、同じように思いました。面白かったですよね。

■ゆうきさん
荒さは目立つけど、書きたいことを全部書くぞ!って意欲が伝わってくる作品ですよね。
時効と実際に発刊されるまでの年月が同じ(15年)ってのも、何かあるのか?と勘ぐってしまいます・・・。

  • あおちゃん
  • 2006/02/02 10:34 PM








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trackback

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  • 2005/08/15 4:12 PM

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ルパンの消息横山 秀夫 光文社 2005-05-20売り上げランキング : 2...

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  • 2005/10/31 5:41 PM

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  • 2006/02/27 9:08 PM

ルパンの消息(横山秀夫)

予約待ち3か月半。やっと,横山秀夫の「ルパンの消息」を読んだ。ちなみに,この「ルパン」は喫茶店の名前で,巣鴨の同じ場所に店主をかえてルパン→ルパン2世→ルパン3世と15年間存続していたという設定である(ストーリーの本筋とは関係しない)。出入りの新聞記者

  • まあぼの交差点
  • 2006/03/17 3:11 AM