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「黄金を抱いて翔べ」高村薫

黄金を抱いて翔べタイトル:黄金を抱いて翔べ
著者  :高村薫
出版社 :新潮文庫
読書期間:2005/02/28 - 2005/03/04
お勧め度:★★★

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銀行本店の地下深く眠る6トンの金塊を奪取せよ。大阪の街でしたたかに生きる6人の男たちが企んだ、大胆不敵な金塊強奪計画。ハイテクを駆使した鉄壁の防御システムは、果して突破可能か?変電所が炎に包まれ、制御室は爆破され、世紀の奪取作戦の火蓋が切って落とされた。圧倒的な迫力と正確無比なディテイルで絶賛を浴びた著者のデビュー作。日本推理サスペンス大賞受賞。
初高村本となる本書は、高村さんのデビュー作にして、日本推理サスペンス大賞受賞作。恥ずかしながら、ここ最近まで高村さんは男性と思い込んでおりました・・・。

簡単に言ってしまえば、6人の男たちが協力し、銀行の地下に眠っている金塊を強奪するという物語。各人が各人とも裏の顔を持ち、数ヶ月にも及ぶ強盗計画中に、同時進行で裏物語が展開していく。そして最後に全てが繋がって・・・。

文庫裏表紙にもある通り「正確無比なディテイル」であることは間違いない。銀行周辺の様子、爆弾製造とその取り扱い方法、爆弾を取り付ける予定の共同溝や変電所の様子など、完璧主義者と言っても良いほどの細かな描写である。

ただし、それほど正確に描写する必要があったのかということには意見が分かれるだろう。大阪について土地勘もない、当然爆弾になんて詳しくない、変電所の作りや電気の配線なんて全く知識がない、というないない尽くしのせいか、あおちゃんにとってはやや不必要な説明であり、物語にすんなり入りこむことが出来ない原因となってしまった。

それよりも、もっと6人の男たちの人物像を描き出して欲しかった。そして、首尾よく金塊を奪うことに成功した後日談も欲しい。魅力的な人物ばかりであったために、ややぼんやりした状況で終わった感は否めない。

銀行強盗のシーンはさすがに迫力があり、スピード感も感じることが出来た。デビュー作でここまで書ければ御の字、と思う反面、素晴しい作家さんだと思っているからこそ、敢えてケチを付けるようなことを書く。

+++++

【みなさんのご意見】


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comment

うーん。採点辛いなぁ〜。さすが、あおちゃん一筋縄では
いきませんか・・・
あーあと、大阪の土地勘っていうのはあるかもしれんね。
私ら関西人は、あーアノ場所をモデルに書いてるなっていうのが
わかっていて面白い部分もあったので。(くやしまぎれ?)

でもね、でもねー。小麦的観点からすると、これから先何冊か
高村小説を読むと、またこの本読みたくなる(と願いたい?)。

ちなみに・・・ディテイルの細かさが気になるようなら
「照柿」と「神の火」は後回しにしておくれ〜(特に「照柿」)。
私は「レディ・ジョーカー」(←一番キャッチーだと思う)を
3回目読んでますが、1回目はとばし読み、2回目は拾い読み、
3回目はかなり丁寧に読んでいます。

  • 小麦
  • 2005/03/10 1:22 AM

初めまして、トラックバックありがとうございます☆

私も高村さんの小説には、ディテールの正確さよりも人物描写に魅力を感じているので、ディテールの描写はそんなに必要ないとも言えますが、それがあるから話全体にリアリティが生まれるのかなとも思いますし……うーん。
難しいところは初めはとばし読みして、2回目3回目でじっくり読んで、正確に理解することが多いですね。
私がこれを初めて読んだときは九州にいましたが、のちに引っ越して大阪にたびたび行くようになると、登場する場所がどこのことなのかわかってきて面白かったです。市街地図なんかと照らし合わせて読むのもおすすめです☆
ラストの曖昧さは、私はけっこう気に入ってます。勝手に想像して楽しんでる感じでしょうか。

面白かったですよ〜。でもね、細かさが気になってしまって。
土地勘がないってのが一番大きいかも。東側に○○、その向こう側に△△って書いてあっても、イメージが掴めないなぁって。さらに悪いことに方向オンチなもんですから・・・。
地図を目の前において読めばよかった?

次は「神の火」にしようかと思ってたんだけど、アドバイスを受けたので「マークスの山」にしてみようかと。

  • あおちゃん
  • 2005/03/10 12:56 PM

■いぐちさん
はじめまして。前のコメントとすれ違いでした。
「市街地図なんかと照らし合わせて読むのもおすすめ」と書かれていて、やっぱりそうだったかと少々後悔。細かな描写が嫌いって訳じゃないんですけど、その時々によって入り込めるものと入り込めないものがあって、今回は後者だったようです。

この本のほかに「レディ・ジョーカー」もオススメされてましたね。手元にないので、まずある物(マークスの山)を読んでから入手したいと思います。

  • あおちゃん
  • 2005/03/10 1:11 PM

マークス→照柿→LJ(レディ・ジョーカー)。

ファンの多い、合田雄一郎シリーズです。
これから読むなら順番に読んでいった方が面白いかも。
私はLJを最初に読んでしまったが・・・
マークスは推理小説好きの間で、ファンが多いといいます。

私は1回しか読んでないのもあれば、2〜3回読んでいるのも
あって、正直どれがイチバンっていうのはないのですが、
「神の火」も「リヴィエラ」もよかった。(リヴィエラはちょっと
しんどかったけど)

  • 小麦
  • 2005/03/11 1:50 PM

■小麦さん
なるほど。では、その3作は順番どおり読むことにしよう!
ついつい出版された順番を気にしちゃうんだけど、より一層その気持ちが強くなった。

「神の火」も「リヴィエラ〜」もオススメですか。
じゃ、どの作品もすばらしいようですね。たのしみ〜。

  • あおちゃん
  • 2005/03/12 11:08 AM

ぜひ、地図をお手元にもう一回読んでみてくださいませ。
『黄金を抱いて翔べ』だけでなく、『リヴィエラ』も私は地図と照らし合わせて読みました。いずれは実地にも行ってみたいなんぞと考えております。

私も、小麦さんと同じで合田シリーズは順番に読むのがおすすめです!
このシリーズは脇役が個性的で面白いですよ〜。

■いぐちさん
「リヴィエラ〜」も地図が必要ですかぁ。忘れないようにメモしとかなくちゃ・・・。
舞台は「黄金を抱いて翔べ」と同じく大阪ですよね。

>私も、小麦さんと同じで合田シリーズは順番に読むのがおすすめです!
お二人が同じ意見とは絶対に順番に読まなくてはいけませんな。
肝に銘じておきます(笑

  • あおちゃん
  • 2005/03/15 11:00 AM








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trackback

(書評)黄金を抱いて翔べ

著者:高村薫 黄金を抱いて翔べ新潮文庫 高村薫氏のデビュー作になるわけであるが、

  • たこの感想文
  • 2005/03/07 5:34 PM

高村薫さんを読み始める♪

前から高村薫さんを読みたい。と思いながら、 他の作家さんの新作をついつい買ってしまい 今に至った訳ですが、AOCHAN-Blogさんの高村さんの紹介文を読んで、「黄金を抱いて翔べ」を購入しました♪ AOCHAN-Blogさんの記事を読んでいたら・・・高村薫さんは女性だと言う

  • nunnun.days
  • 2005/03/09 5:36 PM