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「名探偵の掟」東野圭吾

名探偵の掟タイトル:名探偵の掟
著者  :東野圭吾
出版社 :講談社
読書期間:2008/09/11 - 2008/09/12
お勧め度:★★

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完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。

感想はそのうち・・・。


「夜明けの街で」東野圭吾

夜明けの街でタイトル:夜明けの街で
著者  :東野圭吾
出版社 :角川書店
読書期間:2007/11/13 - 2007/11/15
お勧め度:★★★

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幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効を迎える。僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた―。

まもなく時効を迎える殺人事件の容疑者との不倫の恋。彼女は本当に殺人を犯したのか。

主人公・渡部は、派遣社員として入社してきた仲西秋葉と不倫の関係となります。それまで不倫否定派の渡部が、自分が不倫をするとなぜか擁護派に転身。長々と渡部が語る言い訳とも言える理論や友達を使ってのアリバイ工作は、不倫願望のある方には大いに参考になったことと思います。真似したいとは思いませんが。

ミステリー部分は最後まで誰が犯人かわからない展開で期待を持たせてくれます。読者の推理は正しいのか、それとも予想を裏切ってくれるのか・・・。こういう展開もありといえばありで確かに驚きましたが、ちょっとがっかり。あまりにも不倫話を引っ張りすぎて、ミステリー部分が手薄になった印象です。

不倫話を引っ張る理由はラストにあったわけだけど、結局そのこと(=不倫)に嫌悪感を抱いてしまい読了感は最悪でした。ただ、リーダビリティがよいのはさすがです。

+++++

【みなさまのご意見】
聞いてあげるよ君の話をさん('08/04/06追加)


「使命と魂のリミット」東野圭吾

使命と魂のリミットタイトル:使命と魂のリミット
著者  :東野圭吾
出版社 :新潮社
読書期間:2007/10/29 - 2007/11/01
お勧め度:★★★★

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心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。その目的を果たすべき日に、手術室を前代未聞の危機が襲う。あの日、手術室で何があったのか? 今日、何が起きるのか? 心の限界に挑む医学サスペンス。

帝都大学病院を舞台に二つの物語が交錯して話は進みます。

まず一つ目の物語が研修医である氷室夕紀の物語。父の死に疑問を持つ夕紀は、父と同じ病気で苦しむ人々を救いたい、父の死の真相を知りたいという気持ちから心臓外科医を目指します。夕紀の担当教官は、父の執刀医だった西園教授。自分に課した「使命」の一つを果たす絶好の機会を得ますが・・・。

もう一つの物語は、電機メーカーに勤める直井譲治の物語。帝都大学病院の看護婦と付き合う譲治。実はこれには自分の「使命」を全うするための一つの手段だっただが・・・。

正しいか正しくないかは別として、自分の「使命」と常に向き合って生きることの辛さ、息苦しさを十分に伝わってきました。それと同時に己の「使命」とは何かを否応なく考えさせられます。これまで自分が成してきたこと、これから何をしたいのか。事の大小ではなく、何か少しでも「証」が残せたらいいのですが・・・。

序盤はもたもたと進みますが後半は一気に加速して楽しく読めました。途中で先の展開が読め、予定通りのラストに落ち着いた感がありますが、思いテーマをさらっと読ませてもらったように思います。

+++++

【みなさまのご意見】
ぱんどらの本箱さん
たこの感想文さん('07/12/22追加)
higeruの大活字読書録さん('08/01/17追加)


「赤い指」東野圭吾

赤い指タイトル:赤い指
著者  :東野圭吾
出版社 :講談社
読書期間:2007/05/09 - 2007/05/10
お勧め度:★★★★★

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この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身によって明かされなければならない-。犯罪を超えたその先に、本当の闇がある。2日間の悪夢と、孤独な愛情の物語。

直木賞受賞後の第一作。巷では駄作だ、愚作だと評判の悪い作品ですが、僕は直木賞受賞作よりも楽しめました。

「容疑者Xの献身」での石神と同様、前原一家の行動、特に両親の行動は理解できませんでした。しかし、石神とは違い、前原父母はリアルさを感じました。家族を省みない父、子供を溺愛する母、引きこもりの息子、痴呆症の祖母。ややステレオタイプ的だけど、社会が抱える問題を全て凝縮した一家のように思います。

加賀とその父親の関係が、前原一家の関係と対比されていたように思います。なぜ父の見舞いを頑なに拒むのか。その理由は最後に明らかになるのですが、それまで前原一家のろくでもない行動に怒りを通り越して呆れ果てていたので、少しほっとしました。

前述の理由が判明した時もドキっとしましたが、加賀が見つけた事件の真相にもドキっとしました。タイトルになるほどと思う反面、結果を知ってしまうとストレート過ぎと思わなくもありません。まぁ、途中で気が付かなかった負け惜しみですが。

加賀を主人公にシリーズ化されているようですね。そのうち数冊は読んだはずなのですが、全く覚えていません。本棚から引っ張り出して、再読してみようと思います。

+++++

【みなさまのご意見】


「容疑者Xの献身」東野圭吾

容疑者Xの献身タイトル:容疑者Xの献身
著者  :東野圭吾
出版社 :文藝春秋
読書期間:2007/03/07 - 2007/03/08
お勧め度:★★★★

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これほど深い愛情に、これまで出会ったことがなかった。いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪。

図書館に予約していたのだけど、半年以上待たされました・・・。時期をずいぶん逸してしまいましたが、なかなか面白かったです。

アパートの隣室に住む花岡靖子に思いを寄せる高校の数学教師・石神。ある日、靖子が殺人を犯したことを知った石神は、靖子を守るため完全犯罪を計画する。大学の同窓生である大学助教授・湯川は、謎を解けるのか。天才二人の頭脳戦の幕が上がる。

最初からわかっている犯人を探偵と警察はどのように追い詰めてゆくのか。叙述による伏線と何らかの罠が張られているものと注意深く読んだつもりですが、まんまと騙されました。大どんでん返しで騙されたんじゃなくて、正攻法に騙されたので、悔しいっていう気持ちはなくて、むしろ気持ちよいくらいです。

石神が靖子に寄せる深い愛情はあまり理解できませんでした。普通に考えたら、何かおかしな気がしますが・・・。良かれと思って取った行動だけど、悪く言ってしまえば自己満足の何者以外でもなくって、普通だったら気持ち悪く感じそうじゃないですか。ただ、これがなければ話が展開しないですが・・・。

それよりも、石神と湯川の絆の方に深く惹かれました。唯一認めあったライバルが下した決断。その気持ちを受け入れたいが受け入れられない。最後に下した苦渋の決断に、湯川の石神への溢れる友情が表現されていたように思います。

この作品で直木賞を受賞するのがベストだったとは思いませんが、とにかく受賞できてよかったですよね。実は結構東野作品を読んでいるのですが、内容をあまり覚えていません。これを機に本棚を掘り起こして読み返してみようかなと思ってます。

+++++

【みなさまのご意見】