200608
Monday
始まりは「ぬか床」だった。先祖伝来のぬか床が、呻くのだ。変容し、増殖する命の連鎖。連綿と息づく想い。呪縛を解いて生き抜く力を伝える書下ろし長篇。久しぶりによくわからない本でした・・・。感想を書くのが難しいです。間違いがあったら、ご指摘ください。
200608
Tuesday
町中に響くエザン(祈り)。軽羅をまとう美しい婦人の群れ。異国の若者たちが囲む食卓での語らい。虚をつく鸚鵡の叫び。古代への夢と憧れ。羅馬硝子を掘り当てた高ぶり。守り神同士の勢力争い―スタンブールでの村田の日々は、懐かしくも甘美な青春の光であった。共に過ごした友の、国と国とが戦いを始める、その時までは…。百年前の日本人留学生村田君の土耳古滞在記。今から100年ほど昔の土耳古(トルコ)に留学した若き考古学者・村田の滞在記。村田は、「家守綺譚」の綿貫の友人で、「家守綺譚」にちょっとだけ登場します。
200604
Tuesday
これは、つい百年前の物語。庭・池・電燈つき二階屋と、文明の進歩とやらに棹さしかねてる「私」と、狐狸竹の花仔竜小鬼桜鬼人魚等等、四季折々の天地自然の「気」たちとの、のびやかな交歓の記録。つい百年前の物語というから、明治あたりでしょうか。そのころの日本を舞台としたファンタジー小説。湖で行方不明となった友人の父親に請われ、旧家の家守をすることになった主人公の1年が描かれています。