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「烏金」西條奈加

烏金タイトル:烏金
著者  :西條奈加
出版社 :光文社
読書期間:2007/12/17 - 2007/12/18
お勧め度:★★★

[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス | Book off ]


因業な金貸し婆、お吟のもとに現れた謎の若い男、浅吉。お吟のもとで押しかけ居候を始めた浅吉には、実は秘密の目的があった…相棒の烏、勘左とともに、浅吉が貧乏人を救う! 『金春屋ゴメス』の西條奈加が放つ超・時代エンターテインメント。

「金春屋ゴメス」が面白かったので借りてきました。著者の最新作。

金貸し・お吟もとに現れた謎の若い男・浅吉。金貸し業の手伝いを申し出て、お吟のために働く浅吉には実は秘密の目的が・・・。

タイトルの「烏金」とは、本文を借りれた「明烏のカァで借り、夕方のカァで返すことからこう呼ばれる。最も多いお得意は、振り売りや裏店の小商人の身薄の者たち」とのこと。浅吉は、借金返済のコンサルティング業とでもいうのでしょうか、債務者の特性に合わせた新商売を提案し、次々に返済不能と思われる借金を取り立てていきます。その場しのぎの強引な手法では決してなく、借金返済後も利益を生み出す根本的な対策。今の時代でも通用するかも?

タイトルに引っ掛けて烏の勘左という相棒が登場しますが、別に烏じゃなくてもいいような。確かに出てくる場面は重要な場面で大活躍といってもいいのですが、その分「なんで烏なの?」と少々引っかかってしまいました。

それはさておき烏が人間の言葉を理解するという設定からどことなくファンタジックの雰囲気を持つ本書。さすがは「日本ファンタジー大賞」受賞者というところでしょうか(受賞作には、「これがファンタジー?」ってのもたくさんありますが)。今後は時代物だけでなく、現代物なども書いてくれないかと切に願います。

+++++

【みなさまのご意見】
おさんぽ文庫さん('08/01/22追加)


「芥子の花 金春屋ゴメス」西條奈加

芥子の花タイトル:芥子の花 金春屋ゴメス
著者  :西條奈加
出版社 :新潮社
読書期間:2006/11/08 - 2006/11/10
お勧め度:★★★★

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上質の阿片が海外に出回り、その産地として、日本をはじめ諸外国から槍玉に挙げられた江戸国。老中から探索を命じられたのはご存知「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守。ゴメスは、異人たちの住む麻衣椰村に目をつけるが…。辰次郎、NY出身の時代劇オタク・松吉、海外旅行マニア・奈美といった面々はもちろん、女剣士朱緒をはじめ新メンバーも登場し、ますますパワーアップした異色時代小説。

金春屋ゴメス」の続編。阿片の産地として、日本や諸外国から疑いの目を向けられた江戸国。存亡の危機に立たされてしまった。老中から探索の命を受けた「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守は、異人たちの住む麻衣椰村が怪しいと睨むが・・・。

シリーズ本を連続で読書。登場人物たちのイメージが、まだ頭に残っていました。前作の登場人物が総出演し、さらには新しいキャラも増えていて賑やかでした。ほぼ時代劇なのですが、ところどころに現代も感じさせてもらえるのがうれしい限り。

阿片の元となる芥子の栽培地とか、なぜ犯人たちが芥子を栽培するにいたったかとかちゃんと練られてて、前作で不満だった犯人の動機に納得がいきました。昔の「江戸」にはなかった、現代の「江戸」ならではの動機かもしれません。

辰次郎や松吉など登場人物に成長が感じられて、続編ならではの楽しみがありました。ゴメスもパワーアップしていたし。まだまだ続きそうな雰囲気だったので、次作にも期待です。

+++++

【みなさまのご意見】
のほ本♪さん
ChiekoaLibraryさん
ぼちぼち。さん
しんちゃんの買い物帳さん('07/03/12追加)
"やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!!さん('08/01/17追加)
粋な提案さん('08/02/28追加)


「金春屋ゴメス」西條奈加

金春屋ゴメスタイトル:金春屋ゴメス
著者  :西條奈加
出版社 :新潮社
読書期間:2006/11/07 - 2006/11/08
お勧め度:★★★★

[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]


300倍の難関を潜り抜け、日本から江戸国へ入国を果たした大学生の辰次郎。連れは、元外資系金融勤務の時代劇オタク松吉(NY出身・24歳)&28ケ国を渡り歩いた海外旅行マニアの奈美(25歳)。身請け先は、容貌魁偉、冷酷無比、極悪非道、厚顔無恥、大盗賊も思わずびびる「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守だった!ゴメスは、辰次郎に致死率100%の疫病「鬼赤痢」の謎を追えと命じる―。第17回日本ファンタジーノベル大賞・大賞受賞作。

舞台は日本の中の「江戸」。現在の日本に鎖国体制をひいた「江戸」が存在している。そこに入国を果した大学生の辰次郎は、大盗賊も恐れる「金春屋ゴメス」こと長崎奉行馬込播磨守に身請けされることとなった。入国倍率300倍にもかかわらず、1度目の応募ですんなり入国できた辰次郎に課せられた任務とは一体?

いきなり設定に驚かされました。舞台は江戸なのに、時代は現代。芝浦埠頭から船に乗って入国できます。入国するといきなり服を着替えさせられ、携帯などのデジタル機器を取り上げられ・・・。こんな舞台を設定できるなんてすごい発想力です。さすがファンタジー大賞受賞作!

登場人物たちもとてもいいんですよね〜。馬込寿々なんてかわいい名前から想像もつかない長崎奉行「金春屋ゴメス」や一緒に江戸に入国を果した時代劇オタクの松吉、岡っ引きたちもそれぞれいい味を出しているし、もう一人の長崎奉行・粟田のひょうひょうとした態度とかもいい! 中でも、やっぱり金春屋ゴメスが強烈でした。

ただ文句があるのは謎解きの部分。辰次郎の記憶が戻ることが頼りの展開なので、どうしても都合が良すぎと感じてしまいます。中盤に感じたもたつき感も、それが原因だったかもしれません。終盤はスピード感があって一気に読めただけに、ちょっと残念です。

読み始めたときには、文明が発達している都会から、わざわざ電気もない、医学も発達していない江戸に行く理由は一体なんだろうと思っていましたが、なんとなく住みたくなる理由がわかりました。現代の田舎暮らしとはまた意味が違うように思いました。

+++++

【みなさまのご意見】