200905
Saturday
8世紀の陸奥国。大和朝廷に敢然と牙をむいたひとりの荒蝦夷がいた。その名は呰麻呂。彼はいったい何を守り、何のために闘ったのか。新直木賞作家・熊谷達也が、蝦夷の英雄・阿弖流為と坂上田村麻呂の戦いに先立って蜂起した服わざる者たちの大いなる神話的世界を描く、待望の古代東北歴史ロマン。直木賞・山本賞ダブル受賞作家待望の受賞第一作。
200610
Monday
北海道で撮影旅行中の動物写真家・吉本はある日、巨大なヒグマに襲われ、九死に一生を得る。彼を救ったのは、クマを自在に操る不思議な能力を持つ謎の女だった。その女を捜し求める吉本が見たものとは?野性と人間の壮絶な闘いを通して、生命の尊厳と自立を描いた傑作。第十回小説すばる新人賞受賞作。
200609
Wednesday
安藤亮太。42歳。損保会社支社長から中学の数学教師へ。楽勝と思えた教師生活に暗雲発生。彼を窮地に陥れた怪文書の犯人は誰か?探偵を雇って見えてきたのは…。
200605
Monday
「家に帰って、妻の手を握りたい」熊に足を喰われ、朦朧とする意識の中で富治はそのことだけを考えた。奔放に生きてきた富治を巨大熊に向かわせたものは何か。俊英がおくる感動の物語。「空中ブランコ」と同時直木賞受賞作。「空中ブランコ」と比べると地味な印象がありますが、読み応えたっぷりでかなりオススメ。