200905
Monday
謝罪外交、自虐教科書、「従軍慰安婦」問題…。日本の行く末は大丈夫か。現下の危機の本質を歴史と社会構造にまでさかのぼり分析し、「日本人にとって今いちばん大切なこと」を考える。
200511
Tuesday
イトマン事件、コスモ信組事件、TCW事件…。経済犯罪史に残る3事件の裏面で蠢いた日経幹部がいた。疑惑を追及していくうちに、浮かび上がってきた背筋の寒くなるような真相とは−。日本経済新聞記者が自社の腐敗を正すべく起こした行動について書かれた手記。周到な調査、株主総会での解任提案まで綴られています。社長に始まり、上司、同僚など登場人物はすべて実名、些かの例外もありません。これだけで迫力十分、真実味も十分です。
200505
Friday
小泉首相は構造改革のターゲットとして、持論である郵政民営化とともに「道路公団民営化」を挙げた。この二つの民営化で、小泉首相は政・官・財の癒着構造をぶっ壊そうとしたのだ。ところが二〇〇三年暮れに発表された道路関係四公団民営化の基本的枠組みは、絵に描いたような「骨抜きの民営化案」であった。「小泉首相に裏切られた」と辞表を提出する改革派委員たち。満面の笑みを浮かべる道路族のドン…。構造改革の目玉といわれた道路公団改革はなぜ失敗したのか。国鉄分割・民営化に参画した著者が道路公団民営化の問題点、失敗した原因について書いた本。
200504
Monday
官僚が天下り、平気で赤字事業を繰り返し、莫大な国費を食い潰す「闇のシステム」特殊法人。その改革は本当にできるのか?日本道路公団をはじめとする典型的特殊法人を取り上げて実態を徹底糾明し、甘い汁を吸い続ける官僚の「悪」を暴き出す。膨大な資料の分析と、困難を極める特殊法人や主務官庁への直接取材によって成し遂げられた執念のルポ。かつてはNTVニュースキャスター、そして現在はジャーナリストとして有名な著者。その辛口な論評で出版本の評価もなかなか高評価であるようだが、果たして本書はどうなのであろうか。
石油公団が手がけている日本の自主開発油田の全てを含めてそれが供給している石油は全体の消費量の15%にすぎない。たとえこの15%を失ったからといって、日本が揺らぐことはない(p240)のだそうだ。石油を15%失えば、健全な産業の発展はないと思うのだが・・・。失った分を民間企業の供給に委ねればよいという記載はない。また、この章は取材した内容は言葉巧みにつないでいる印象が強いのも問題。
200503
Thursday
誰が民営化を殺したか? 道路公団民営化そのものが「幻」に終わる気配が濃厚となった。小泉改革・まやかしの正体とは? 元委員会トップが語る「民営化が踏みにじられるまで」の全真相。
200502
Monday
だれが英雄でも、だれが悪者でもない。政権浮揚策として民営化でもてあそばれた日本道路公団は、私達の資産だった−。民営化の意思決定の過程、藤井総裁の更迭など、民営化の舞台裏を3年間にわたって取材した記録をまとめる。