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「忍びの国」和田竜

忍びの国タイトル:忍びの国
著者  :和田竜
出版社 :新潮社
読書期間:2008/10/07 - 2008/10/09
お勧め度:★★★

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伊賀一の忍び、無門は西国からさらってきた侍大将の娘、お国の尻に敷かれ、忍び働きを怠けていた。主から示された百文の小銭欲しさに二年ぶりに敵の伊賀者を殺める。そこには「天正伊賀の乱」に導く謀略が張り巡らされていた。史実に基づく壮大なドラマ、われらの時代の歴史小説。

感想はそのうち・・・。


「夢を与える」綿矢りさ

夢を与えるタイトル:夢を与える
著者  :綿矢りさ
出版社 :河出書房新社
読書期間:2007/05/08 - 2007/05/09
お勧め度:★★★

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チャイルドモデルから芸能界へ。幼い頃からテレビの中で生きてきた美しくすこやかな少女・夕子。ある出来事をきっかけに、彼女はブレイクするが…。成長する少女の心とからだに流れる18年の時間を描く待望の長篇小説。

両親からの愛情を十二分に受けすくすくと成長してきた少女が、芸能界の荒波に巻き込まれていく様子が事細かに綴られています。

ストーリー自体は、特筆すべきことはないです。子役としてデビューし、一つのきっかけで大ブレイク。その後、一挙手一投足まで注目されるようになった夕子。世間での評価と自己の違いに悩み、欲望を開放した少女に待つ没落。よく聞く内容というか、私たちが芸能界に対して思っているイメージ通りというか、新鮮さは感じませんでした。

ただ、この主人公の設定に、最年少芥川賞受賞者となり、その容姿でも注目された著者本人をどうしても重ねてしまうと思います。「芸能界」を「文学界」と読み替えると、大ブレイクまでが現在で、その後は著者の不安な心情が形を変えて現れているようにも取れます。特に「信頼だけは一度離せば、もう戻ってきません」との少女の言葉が、作者の危機意識の現れのようにも・・・。

本書を大絶賛するつもりはありませんが、今後の作品も目が離せなくなったかなと思いました。

+++++

【みなさまのご意見】


「蹴りたい背中」綿矢りさ

蹴りたい背中タイトル:蹴りたい背中
著者  :綿矢りさ
出版社 :河出書房新社
読書期間:2006/03/23
お勧め度:★★★

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高校に入ったばかりの蜷川とハツはクラスの余り者同士。やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく…いびつな友情?それとも臆病な恋!?不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、待望の文藝賞受賞第一作。第130回芥川賞受賞。
誰もが知ってる芥川受賞作。あまりにも話題となっていたので読まずにいましたが、最近図書館で本を借りることを覚えたので(遅い?)、借りてきてみました。意外とおもしろいじゃないか、というのが正直な感想。

陸上部に所属する高校一年生ハツは、クラスメートのノリについていくことが出来ず、なかなかクラスに馴染めないでいた。ある時、自分と同じくクラスでいつも一人でいる男子・にな川を知る。にな川は、入れ込んでいるファションモデル「オリチャン」にあったことがあるというハツに興味を示し、二人の不思議な関係が展開していく。

ハツは、大人数のうちの一人になることを嫌って、あえて一人でいるのを選んでいるのだけれど、本当はとても寂しいがり屋。自分と同じく一人でいるのに寂しさのそぶりも見せないにな川に、憧れや好意を寄せているものの、それが捻じ曲がって「蹴りたい」という衝動に転化しています。好きな相手にわざと意地悪をしたくなるというのとは違って、日常の不満やストレスをこの人なら受け止めてくれるだろう、という事からくる行動(衝動といった方がいいかも)なのだと思います。

自分と他人との距離感や関係性がテーマとなっていて、うまく描かれていると思います。ハツとにな川、中学時代の親友、クラスメイト、そして先生。にな川には心を開けるのに、高校に入学して変わってしまった(とハツが思っている)親友にはうまく心が開けない。何だか矛盾した、うじうじぐずぐずとした心の葛藤が、「蹴る」という行動で一気に開ける。タイトルがぴったりとはまっているなぁ。

若いのに人間観察にはとても長けているのではないでしょうか。でも、若さゆえか比喩表現が安っぽく(語彙が乏しい?)、加えてリズムも悪いような部分が見受けられ、せっかくのよい流れが切られてしまうことが多々ありました。この辺はこれからに期待ということにします。

+++++

【みなさまのご意見】