200612
Wednesday
信子、38歳、専業主婦。特に生活に不満はないけれど…。ランチのひとときに浮かび上がる女たちの人生模様を描いた表題作ほか、笑い・涙・恐怖・切なさ満載の短編全6話を収録。『文芸ポスト』ほか掲載を単行本化。
200612
Sunday
新しくて懐かしい、国民的お笑い青春小説の誕生!駆け出しの女漫才コンビがやりたい放題!しゃべって泣いて笑って、ついには唄まで歌いだす。第16回小説すばる新人賞受賞作。
200611
Tuesday
少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。身勝手な欲望が産む犯行を殺人で抑止しようとする予告殺人。狂気の劇場型犯罪が日本中を巻き込んだ―。絶対に捕まらない―。運命が導いた、哀しすぎる「完全犯罪」。『天使のナイフ』の薬丸岳が描く、欲望の闇の果て。江戸川乱歩賞受賞第一作。
200611
Thursday
殺してやりたかった。でも殺したのは俺じゃない。妻を惨殺した少年たちが死んでいく。これは天罰か、誰かが仕組んだ罠なのか。「裁かれなかった真実」と必死に向き合う男を描いた感動作!第51回江戸川乱歩賞受賞作。
200611
Monday
四国は讃岐の吹けば飛ぶよな小藩が、この法螺噺の舞台です。ご案内役は、お江戸で鳴らした幇間。相方を務めますは、お武家の次男、俗に申します冷飯ぐい。でも、この男、暇のつぶし方が、なんだか飄々としております。藩のしきたりも、すこぶる妙です。そんな冷飯ぐいどもが、何の因果か、藩の命運を背負うことになったから、さあ大変―。繰り出すあの手この手に思わず唸る大江戸笑劇の快作。
200609
Tuesday
第129回芥川賞受賞作。客として知った風俗嬢と再会した時から高校教師「私」は<異界>に踏み込んで行く……驚愕、衝撃、センセーショナルな中に不思議なユーモアとモラリストの眼差しが光る傑作小説。
200602
Tuesday
「テロリンを殺せ!」 ラジオからは戦意高揚のメッセージが四六時中流れ出す。いつ終わるともわからぬテロリストの襲撃に民衆は疲弊し、次第に狂気の度合いを高めていった…。この国の狂気に煽られゆく人間を描いた破壊文学。読者大賞blogの企画「2005年新刊本ベスト」エントリー本。初めて手にする著者の本ですが、これは・・・。何だかものすごい世界が展開しています。
200506
Friday
男は殺人未遂に問われ、中国に密航した。文化大革命、下放を経て帰国した男を匿う組織と蛇頭の抗争。30年ぶりに帰国した男が見た日本とは? そして、幼くして別れた妹の行方は? 『文学界』連載に加筆して単行本化。三島由紀夫賞受賞作品。殺人未遂の罪を逃れるため、文化大革命で騒然とする中国へ渡った「彼」。そんな「彼」に待ち受けていたのは思ってもいなかった寒村へ下方だった。その「彼」が30年ぶりに日本へ帰ってきた。現在の日本と過去の記憶。そして、男は失われた30年の時間一気に取り戻し、妻を迎えに再び中国へ渡ることとなる……。