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「Run! Run! Run!」桂望実

Run! Run! Run!タイトル:Run! Run! Run!
著者  :桂望実
出版社 :文芸春秋
読書期間:2007/03/05 - 2007/03/06
お勧め度:★★★

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標はオリンピックの金メダル。箱根駅伝は通過点。仲間なんか必要ないはずだった…。アスリートとして最高の資質を持つ主人公が知った事実とは? 箱根駅伝に懸ける仲間と走るうちに、閉じかけていた世界が開いていく。

主人公の岡崎優は、走る度に記録を塗り替えてきたトップアスリート。箱根駅伝の準優勝校・S大学に入学するも、目標はオリンピックの金メダルとのたまい、個人競技に仲間は要らないと陸上部仲間との付き合いを極力行わないようにしていた。しかし、母の口から出生に関する発言が・・・。

主人公は、自分の才能に自惚れ、仲間を見下し、自分のことしか考えない嫌なヤツ。練習をしっかりと積み、食べ物にも気を使い、走ることに打ち込んでいる姿は一流と思いますが、心が伴っていない。仲間と馴れ合うことがいいとは言わないけれど、度を超えた態度からは何も生まれません。

こんなのをいつまで読まされるのかと作者の意図を測りかねていたのですが、優が出生の秘密を知り、走ることに集中できなくなった当たりから、少し面白くなりました。優とはまるっきり正反対の性格をしている岩本の存在が光っていました。優が人間的に成長していく姿は、ベタ中のベタな展開でしたが、それでも駅伝のシーンは胸が熱くなりました。

ただ、全体的にリアリティに欠けており、「うそ臭さ」のために心底は楽しめませんでした。遺伝子操作については、今後こういうこともありえるかなぁと思った程度でしたが、肝心の陸上競技にリアリティがない。走った距離と時間経過がとてもチグハグで、取材不足を感じました(読んだ当時の話。今は手元に本がなく、具体例が挙げられなくてすみません)。

どうしても同じ陸上を扱った「風が強く吹いている」(三浦しをん著)と比較しちゃうのですが、「風が〜」の圧倒的勝利でした。リアリティの無さは「風が〜」も同様ですが、ここまで突き抜ければ楽しめるというものです。

+++++

【みなさまのご意見】


「県庁の星」桂望実

県庁の星タイトル:県庁の星
著者  :桂望実
出版社 :小学館
読書期間:2007/02/6
お勧め度:★★★

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小学校の時からずっと成績優秀、品行方正。役人根性全開の県庁のエリートが、田舎のスーパーにやって来た。手に汗握る、役人エンターテインメント! サラリーマンも身につまされる役人意識構造改革ストーリー。

初読みだった「Lady,Go」が思いのほか面白かったので、この本を図書館から借りてきました。映画化とかで話題になってると、どうしても原作を読んでみる気持ちが失せてしまって、手が伸びずにいました。あまのじゃくな性格です・・・。内容は思っていたのとちょっと違いました。

県庁職員・野村聡は、民間企業との人事交流研修で地元の大型スーパーマーケットに派遣される。役所と民間のギャップに戸惑う野村。パートだがスーパーを取り仕切っている二宮に教育を受けながら、徐々に意識が変わっていく。

マニュアルを重視し、何事もかっちり調査しないと気がすまない野村は、臨機応変さが要求されるスーパーの中で一際浮いた存在です。世間一般が持っている展開的なお役人さまで、読み始めは何だかイライラしました。まぁ、作業を効率化するにはマニュアルも必要とは思いますが。

ただ、スーパーの人たちに共感して読んだかというと、そういうわけでもありません。向上意欲のなさにはほとほと呆れ、共感することは出来ませんでした。やる気がない→売り上げが下がる→リストラの恐怖→さらにやる気がなくなる、という負のスパイラルに完全にはまっちゃって、誰も改善する意欲がない。こんなスーパーつぶれるのも時間の問題、むしろつぶれてしまえとも思っちゃいました。

ひょんなことから始まった弁当売り上げ競争を機に野村の意識は変わって、そしてみんなが野村を見る目も変わって、最終的にはスーパーの雰囲気さえも変わっちゃって、非常に都合のよい展開でしたが、スピード感と盛り上がりがあったので一気に読めました。現実ではありえないだろうけど。

てっきり役所の批判をするお話かと思ったら、スーパーの再生話がメインでした(僕にはそう思えました)。自分の描いていた展開と違いましたが、そこそこ楽しめました。

+++++

【みなさまのご意見】


「Lady, GO」桂望実

Lady, GOタイトル:Lady, GO(レディー、ゴー)
著者  :桂望実
出版社 :幻冬舎
読書期間:2006/12/05 - 2006/12/07
お勧め度:★★★★

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こんな私が、キャバクラ嬢!?席に座って、まず挨拶(第一印象)。水割り作って話を聞いて(聞き上手)、無口な客には話を振って(話し上手)。客との会話は忘れないようメモを取り(顧客管理)、送るメールは返信が来るよう工夫を凝らす(営業努力)―。かわいくないし、ネクラだし、上手に嘘もつけないし…できるわけないよ、こんな私に。25万部の大ベストセラー『県庁の星』の著者、渾身の傑作長篇。

映画化されたベストセラー「県庁の星」は未読。ほんとに面白いんかいなと斜に構えていましたが、この本を読んで即図書館に予約を入れてしまいました。

自分に自信の持てない主人公・南玲奈、23歳。派遣社員の玲奈は、突然派遣先をクビになり収入がなくなってしまう。そんな時、高校時代の同級生の姉・麻生泉に、自分も勤めるキャバクラで一緒に働かないかと誘われます。自分に向かないと思いつつも、当面のお金のためにキャバクラで働き始めた玲奈だったが・・・。

怜奈が高校生のときに両親は離婚し、その後それぞれが新しい家庭を築きました。どっちの家庭に行っても自分の居場所がなく、常に遠慮してしまう怜奈。そんな環境で育ったにも関わらず、やや引っ込み思案なことを除けば素直な性格に育った怜奈をついつい応援したくなります。

腰掛仕事のつもりで始めたキャバクラ嬢の仕事に楽しさを見出し、今まであまりしていなかった努力をする玲奈。努力をして結果が出ることでさらに努力する、という正のスパイラルに乗って、玲奈の性格は徐々に明るく生き生きとしていきます。強烈な個性を振りまく周りの人たちの夢に感化され、ようやく見つけた玲奈の夢が成功することを祈る気持ちで本を置きました。

最近、ホストとかキャバクラとかのドキュメント番組をよくテレビで目にしますよね。そのせいか内容に目新しさは感じませんが、映像化には向いている作品だなと感じました。水商売と聞けばやや薄暗いイメージがありますが、この本は暗部を描かず爽やかに仕上げているので、みんなにオススメできる本だと思います。

+++++

【みなさまのご意見】