200603
Tuesday
謎の語り手“あたし”がまことしやかに語るのは、百年/七大陸に及ぶ「ロックンロールの流転」。「ロックなるもの」に邂逅した人間たちが織りなす、パワフルでポップな20世紀神話。『サウンドトラック』『gift』の古川日出男が贈る最新作。"あたし"が語るロックンロールの歴史。簡単に言ってしまえばロックンロール版「ベルカ〜」です。
200603
Tuesday
「あなたには痛みがある」そう言った彼女は字が読めなかった。ぼくは激痛の発作におびえながらも急いで書かなければならない。僕と彼女の愛についての文章を。気高く美しい者たちの恋愛小説。「ベルカ〜」が犬だったので、じゃ次は猫か?ってことで本書を選びましたが、同じことを考えていた方がいました。なんだかちょっとうれしい・・・。
200508
Tuesday
1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて−。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!イヌの姿を通して描かれる第2次大戦後の世界。「文学賞メッタ斬り!」を読んで軽い気持ちで手にしましたが、心してかからねば読めない重量感のある作品でした。