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「ロックンロール七部作」古川日出男

ロックンロール七部作タイトル:ロックンロール七部作
著者  :古川日出男
出版社 :集英社
読書期間:2006/02/16 - 2006/02/19
お勧め度:★★

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謎の語り手“あたし”がまことしやかに語るのは、百年/七大陸に及ぶ「ロックンロールの流転」。「ロックなるもの」に邂逅した人間たちが織りなす、パワフルでポップな20世紀神話。『サウンドトラック』『gift』の古川日出男が贈る最新作。
"あたし"が語るロックンロールの歴史。簡単に言ってしまえばロックンロール版「ベルカ〜」です。

・・・って冒頭の言葉は直ぐ浮かんだけどそれ以上に感想が出て来ない。正直言ってあまり乗り切れませんでした。最初は系譜を作ろうと意気込んでましたが、登場人物の多さにすぐに断念。で、その後は文章に身を任せようと思ったけれど、効果を狙っての太字や意味不明の挿絵に邪魔されて・・・。

あまり深く考えずに読む本だと思います。時間のあるときにいかがでしょう。ただ強くオススメはしませんが・・・。

「ベルカ〜」は面白く読めたんだけどなぁ。この本からも"同じ匂い"はしたのだけれど。「ベルカ〜」を楽しんだ方々の意見を聞きたいところです。僕だけ特殊かも?!

+++++

【みなさまのご意見】


「アビシニアン」古川日出男

アビシニアンタイトル:アビシニアン
著者  :古川日出男
出版社 :幻冬舎
読書期間:2006/02/07 - 2006/02/08
お勧め度:★★★

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「あなたには痛みがある」そう言った彼女は字が読めなかった。ぼくは激痛の発作におびえながらも急いで書かなければならない。僕と彼女の愛についての文章を。気高く美しい者たちの恋愛小説。
「ベルカ〜」が犬だったので、じゃ次は猫か?ってことで本書を選びましたが、同じことを考えていた方がいました。なんだかちょっとうれしい・・・。

物語は三部構成。学校の卒業と同時に過去の自分を捨て、そしても文字を捨て、とある公園で猫として暮らす少女が主人公の第一部。一方書くことで己を表現する偏頭痛持ちの大学生が主人公の第二部。そしてそれらが繋がる第三部。「ベルカ〜」で見られた圧倒するような文章が見られたのは第三部のみで(それもやや薄め)、第二部までは淡々と進行していきます。

文章は独特の雰囲気を持っていて、とても心地よく響いてきます。最初から最後まで現実世界から一歩浮いたような独特な感覚、ありえる/ありえないの微妙な境界線上をふわふわしている感覚を覚えました。"猫として生きる少女"という設定にしてもそうだし、その少女を簡単に受け入れるダイニングバーの女性にしてもそうだし。

ただ、本書で著者が何を言いたかったのか、それが今ひとつ判然としませんでした。単なるエンタメ小説ではないので何かを伝えようとしていると思うのですが・・・。「文字なんか必要ない、必要なのは"感覚"なのだ」ということかとも思ったのですが、小説でそのようなことを書いてしまっていいのかなぁと、ちょっと疑問に思いました。

※装丁の猫がとてもかわいい。

+++++

【みなさまのご意見】


「ベルカ、吠えないのか?」古川日出男

ベルカ、吠えないのか?タイトル:ベルカ、吠えないのか?
著者  :古川日出男
出版社 :文藝春秋
読書期間:2005/08/10 - 2005/08/16
お勧め度:★★★

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1943年、日本軍が撤収したキスカ島。無人の島には4頭の軍用犬が残された。捨てられた事実を理解するイヌたち。やがて彼らが島を離れる日がきて−。それは大いなる「イヌによる現代史」の始まりだった!
イヌの姿を通して描かれる第2次大戦後の世界。「文学賞メッタ斬り!」を読んで軽い気持ちで手にしましたが、心してかからねば読めない重量感のある作品でした。

1943年・アリューシャン列島。アッツ島の守備隊が全滅した日本軍は、キスカ島からの全軍撤退を敢行。島には「北」「正勇」「勝」「エクスプロージョン」の4頭の軍用犬だけが置き去りにされる。3頭は日本軍の犬で、1頭は米軍の犬。そして、3頭はジャーマン・シェパードで、1頭は北海道犬。犬たちは、自分たちを取り巻く世界に翻弄されながらも懸命に生きる。ある者は軍用犬として、またある者は愛玩犬として、そしてある者は橇犬として。4頭の血を継ぐ犬たちは、子孫を増やしながら世界中に散らばって行く。

神の視点から語られる犬のお話とヤクザの娘の視点から語られるお話を交互に構成。中盤から後半で2つの話の繋がるとほぅそうなるかと感心してしまいました。人間に服従する犬たちではあるが、プライドまでは失わない。犬として生きることを選んだ娘と登場してきた犬たちとがうまく重なります。人間も犬と同じか?

多数の犬が登場するので、途中でどの犬がどの系譜に属するのかがわからなくなってしまいました。系譜図が付いているとよかったのに。それと世界地図。どこを飛び回っているのか、これも途中でわからなくなってしまいましたので。どこかのサイトで作ってくれないかなぁ。

しかし、わからなくとも文章を追うだけでこの作品の空気を楽しむことが出来ます。通勤時間に細切れに読むのではなく、たっぷり時間を取ってどっぷり作品に浸る、というのがよいでしょう。

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【みなさまのご意見】