200704
Tuesday
熱愛・不倫・失恋・片思い・男嫌い・処女、そしてくされ縁・友愛・レズビアン。さまざまな女性の揺れ動く心情を独特のタッチで描いた名品揃い。クウネル連載20篇に他誌発表作3篇を加えた、ファン注目の川上ワールド。
200703
Monday
寄り添っているのに届かないのはなぜ。恋愛の現実に深く分け入る川上弘美の新たな世界。
200607
Monday
もう帰れないよ、きっと。おそらくそこそこいい歳の男女が織り成す、愛に溺れた8つのお話。
重ねあった盃。並んで歩いた道。そして、二人で身を投げた海……。時間さえ超える恋を描く傑作掌篇集。女流文学賞、伊藤整賞W受賞
200508
Friday
くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである−四季おりおりに現れる、不思議な"生き物"たちとのふれあいと別れ。心がぽかぽかとあたたまり、なぜだか少し泣けてくる、うららでせつない九つの物語。デビュー作「神様」収録。ドゥマゴ文学賞、紫式部文学賞受賞。「センセイの鞄」でその優しい文体に引かれた川上弘美さんのデビュー作。突然どこからともなく現れる不思議な生き物たちとの静かで優しくてどこか寂しい係わり合いを描いた短編集。夢の中にいるような不思議な読後感です。
200507
Monday
駅前の居酒屋で高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんは、以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは島へと出かけた。歳の差を超え、せつない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイと私の、ゆったりとした日々。谷崎潤一郎賞を受賞した名作。主人公となる女性・ツキコさんは40歳間近。一人で居酒屋にいって一杯飲んでしまうような女性です。いつものように居酒屋でつまみを注文していると、隣でやけに好みの合う注文をしている人がいる。それが、30数年ぶりの「センセイ」との再会でした。顔は覚えているが名前が出てこない「センセイ」。だから、名前を思い出した後もこの時の印象が尾を引き呼び方は「センセイ」のまま。