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「堪忍箱」宮部みゆき

堪忍箱タイトル:堪忍箱
著者  :宮部みゆき
出版社 :新潮社
読書期間:2008/09/11 - 2008/09/12
お勧め度:★★★

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蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる…。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の花・木蓮の細工が施してあった―。物言わぬ箱が、しだいに人々の心をざわめかせ、呑み込んでいく表題作。なさぬ仲の親と子が互いに秘密を抱えながらも、寄り添い、いたわり合う「お墓の下まで」。名もなき人たちの日常にひそむ一瞬の闇。人生の苦さが沁みる時代小説八篇。

感想はそのうち・・・。


「幻色江戸ごよみ」宮部みゆき

幻色江戸ごよみタイトル:幻色江戸ごよみ
著者  :宮部みゆき
出版社 :新潮社
読書期間:2008/09/08 - 2008/09/10
お勧め度:★★★

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盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親は火事ですでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという…(「まひごのしるべ」)。不器量で大女のお信が、評判の美男子に見そめられた。その理由とは、あら恐ろしや…(「器量のぞみ」)。下町の人情と怪異を四季折々にたどる12編。切なく、心暖まる、ミヤベ・ワールドの新境地。

感想はそのうち・・・。


「心とろかすような」宮部みゆき

心とろかすような マサの事件簿タイトル:心とろかすような マサの事件簿
著者  :宮部みゆき
出版社 :東京創元社
読書期間:2008/02/28 - 2008/02/29
お勧め度:★★★

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あの諸岡進也が、こともあろうに俺の糸ちゃんと朝帰りをやらかしたのだ! いつまでたっても帰らない二人が、あろうことかげっそりした表情で、怪しげなホテルから出てきたのである!!―お馴染み用心犬マサの目を通して描く五つの事件。さりげなくも心温まるやりとりの中に人生のほろ苦さを滲ませ、読む者をたちどころに宮部ワールドへと誘っていく名人芸を、とくとご堪能あれ。

デビュー作「パーフェクト・ブルー」の続編となる短編集。元警察犬・マサと蓮見探偵事務所の娘・加代ちゃんのコンビが、事務所に持ち込まれる事件を解決するものお話です。表題作のほか、「てのひらの森の下で」「白い騎士は歌う」「マサ、留守番する」「マサの弁明」が収録されています。

「視点」の面白さを十分に堪能させてもらいました。非常に人間味あふれるマサとその気持ちを知らずに行動する人間たち。ある時は唸り声をあげたり、またある時は引っ張ったりと何とか自分の思いを伝えようとするマサの姿がほほえましかったです。

自分が人間を脅かしてしまうことを十分に理解して、夜中に地域犬や地域猫から情報収集するマサ。実際にも動物たちは見ていないようでよく見ているのかもしれません。

「マサの弁明」では、著者が登場するという一風変わった趣向が盛り込まれています。これってまさか事実なの・・・って思ったら、あとがきでフィクションだと強調されていました。

シリーズはこの本を最後に二冊でストップしてしまったようで残念。またいつかマサに会えればいいなぁと思います。


「かまいたち」宮部みゆき

かまいたちタイトル:かまいたち
著者  :宮部みゆき
出版社 :新潮社
読書期間:2008/02/06 - 2008/02/07
お勧め度:★★★

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歴史文学賞入賞の表題作をはじめ時代ミステリーの秀作4篇を収録。ミステリー界のホープが放つ待望の時代小説集第二弾。

時代モノ四編を収録した短編集。「かまいたち」「師走の客」「迷い鳩」「騒ぐ刀」を収録しています。

宮部さんの作品は現代モノより時代モノの方が断然好きです。当時のことなど知りもしないはずなのに、市井の人々の息遣いが聞こえてきそう。本書も秀作揃いでした。

「かまいたち」では、辻斬り現場を見かけたために身に迫る危機が描かれています。途中ある程度先が読めてしまうのですが、緊迫感がとても伝わってきました。ラストの一言で心地よい読後感をもらうことが出来ました。四編で一番面白いと思います。

「師走の客」は、短いながらも独特の雰囲気を持っています。まじめに生きてきた人が、ちょっと欲を出したためにすごい失敗をしてしまう。だけどラストは・・・。ほっと胸をなでおろしました。

「迷い鳩」「騒ぐ刀」は後にシリーズ化された「霊験お初」が活躍する短編。人には見えないものが見えてしまう力を生かして事件を解決に導くお初ですが、見えるがゆえの苦しみも伴います。シリーズ二作はずっと前に読んだので内容をずいぶん忘れていたのですが、本作で思い出すことが出来ました。根岸肥前守や「耳袋」、岡っ引き六蔵など、このころから人物像を丁寧に描かれてます。

お初シリーズはもうずいぶん長い間続編が出ていないので、そろそろ書いてもらえないかなぁと思います。


「名もなき毒」宮部みゆき

名もなき毒タイトル:名もなき毒
著者  :宮部みゆき
出版社 :幻冬舎
読書期間:2007/03/23 - 2007/03/27
お勧め度:★★★★

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どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。財閥企業で社内報を編集する杉村三郎は、トラブルを起こした女性アシスタントの身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで出会ったのは、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生だった。

「誰か」に登場した今多コンツェルンの娘婿・杉村三郎が登場します。でも、「誰か」を読んでいなくてもOKと思います。

社内報編集に従事する杉村三郎は、トラブルを起こして解雇されたアシスタント女性の身上調査のため、私立探偵・北見のもとを訪れる。そこで、連続無差別毒殺事件で祖父を亡くしたという女子高生に出会う。「いいひと」杉村三郎は、否応なく二つの事件に巻き込まれていくのだが・・・。

連続毒殺事件よりも、アシスタント女性「原田いずみ」のインパクトが大きかったです。職歴や学歴を詐称する上に仕事に必要な能力がなく他人の意見も聞かない、問題が発生しても責任を誰かのせいにする、物を投げたり叩いたりなど暴力を振るう、人を貶める技には長けている、と周りにいたら絶対に関わりあいたくないタイプの女性です。どうしてこんなになってしまったのか・・・。誰しも少しは「毒」をもっていると思いますが、作中で書かれているように彼女のことを「普通の女性」とは思えませんでした。

「青酸カリの毒」、「土壌汚染の毒」、「心に潜む毒」と数々の「毒」が登場しましたが、やっぱり一番難しいのは「心に潜む毒」ですかね。もちろん青酸カリや土壌汚染も怖いですが、形が見えないだけに非常に怖い。

ほいほいといろんな事件に首を突っ込んで、それで何かにつけ自分の恵まれた環境を憂う杉村の主人公らしからぬ弱さと優柔不断さに、多々イラっとさせられますが、シリーズ本が出たら読んでしまうと思います。

+++++

【みなさまのご意見】


「誰か Somebody」宮部みゆき

誰か Somebodyタイトル:誰か Somebody
著者  :宮部みゆき
出版社 :実業之日本社
読書期間:2006/11/29 - 2006/12/02
お勧め度:★★★

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財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から遺された娘二人の相談相手に指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。

一言でいうと、日常系ミステリー、でしょうか。

今田コンツェルン会長の娘婿で広報室に籍を置く杉村の元に、義父からある依頼が舞い込む。義父の運転手だった梶田が自転車に撥ねられて死亡し、残された娘二人が父の思い出を本にして犯人を捕まえるきっかけにしたいというのだ。姉・聡美は父親の過去に色々と疑問を持っており、あまり乗り気ではないのだが、妹・梨子はやる気満々。まずは、梶田の人生をたどり直す杉村であったが…。

主人公は逆玉に乗り、何不自由ない生活を送っている杉村三郎。妻は病弱だが美しく、4歳になる娘もいる。毎日定時出勤、定時退社を繰り返し、娘に物語を聞かせて寝かしつけるのが役目。絵に描いたような幸せな生活を送る杉村が探偵役のせいか、あまり緊張感を感じられない調査が延々と続きます。

序盤から中盤にかけては、遅々として捜査が進展しません。読み進めるのが辛いくらい。あっちいっては情報得られず、こっちにいって進展がありそうと思わせて進まず。さすがに終盤に差し掛かっては一気に読ませてくれますが、ある程度先が読める展開だし、大きなどんでん返しもないし、少々拍子抜けしました。ミステリーとして読んだら、物足りなさだけが残るかも。

このお話の中でしみじみと感じたのは「誰にもいえないことが人には一つや二つはある」ってことです。幸せそうに見える杉村だって、実はいつもこの幸せな状況が何時まで続くのか、自分はふさわしいのかと不安に苛まれているし、亡くなった梶田にしても、梶田姉妹にしても、誰にも言えない事情がある。しかし、それを知ってどうなるのか、知らない方がむしろ幸せなのではないかと感じずにはいられませんでした。

最後に知った秘密のせいで、読後感はあまりよくありませんでした。ボリュームの割りに、満足感は今一つです。

+++++

【みなさまのご意見】


「R.P.G.」宮部みゆき

R.P.G.タイトル:R.P.G.
著者  :宮部みゆき
出版社 :集英社文庫
読書期間:2006/09/14 - 2006/09/16
お勧め度:★★★

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住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。殺人に関わりが? 虚実が交錯し、見えてきたものは…文庫書下ろしミステリー!
久々に宮部さんの本。インターネットの掲示板上で作った「擬似家族」の父親役である所田良介が殺害され、その謎に二人の刑事が迫ります。

一人は「模倣犯」の武上刑事、もう一人は「クロスファイア」の石津刑事。それぞれの事件からしばらくの後という設定で、作中にそれと思わせる会話が出てきますが、その二作を読んでいなくてもまったく問題はありません。実際、僕も読んでいません・・・。話はほぼ取調室内だけで展開され、武上刑事と石津刑事は当初打ち合わせた通りのシナリオで犯人を追い詰めていきます。

描写は細かく読み応えはあるのだけど、犯人を追い詰める緊迫感はあまり感じられませんでした。話の展開であっという間に犯人が分かってしまったからかも。推理小説としては、今ひとつ物足りなさを感じます。それより、擬似家族を構成する人たちの心情描写に感心しました。顔が見えるけど心が見えない家族より、顔が見えないけど心が見える擬似家族に惹かれてしまう人たち。家族間の会話の大切さが身に染みます。

本書は割と地味な存在だと思うけど、気軽に読めること、著者の描写の確かさを感じ取れることから、著者の作品の入門書としてはよいかなぁと思います。

+++++

【みなさまのご意見】
ぶっきLibrary...さん
たこの感想文さん
のほほんの本さん('07/02/10追加)


「理由」宮部みゆき

理由タイトル:理由
著者  :宮部みゆき
出版社 :朝日文庫
読書期間:2006/05/17 - 2006/05/24
お勧め度:★★★★

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東京都荒川区の超高層マンションで起きた凄惨な殺人事件。殺されたのは「誰」で「誰」が殺人者だったのか。そもそも事件はなぜ起こったのか。事件の前には何があり、後には何が残ったのか。ノンフィクションの手法を使って心の闇を抉る宮部みゆきの最高傑作がついに文庫化。
3ヶ月ぶりくらいに宮部さんの本を読みました。直木賞受賞作。最近の直木賞で、東野圭吾さんが6度目の候補でようやく受賞しましたが、宮部さんも同じく6度目の候補で受賞でした。数々の賞を総なめにしておきながら直木賞だけは受賞できなかった宮部さん。宮部さんが悪いと言うより、直木賞って旬を逃すのを得意としている賞なのかもしれないですね。

本作は、殺人事件を取材した記者が記事を書いている風に話が展開していく斬新なものとなっています。都会に暮らす家族のあり方、地域社会との交わり方に焦点をあてた硬派なミステリーで、その緻密な筆致で読者を圧倒しています。

ただ、この緻密さが諸刃の剣。ある人物を表、裏、斜めと詳細に描き出すことにより事件の真相を描き出しているものの、スピード感が完全に欠けてしまっています。ページを圧縮し、2/3くらいの分量であれば、もっと楽しめただろうと残念に思いました。

とはいっても、合格点をあげられるレベルで楽しめたのですけどね。謎の真相に迫るにつれ、先ほどの伏線がここに繋がるのかと感心しつつ読み進めました。家族の絆の綻びは、ほんの些細なことから始まるのかもしれません。

+++++

【みなさまのご意見】


「地下街の雨」宮部みゆき

地下街の雨タイトル:地下街の雨
著者  :宮部みゆき
出版社 :集英社文庫
読書期間:2006/02/24
お勧め度:★★★

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麻子は同じ職場で働いていた男と婚約をした。しかし挙式二週間前に突如破談になった。麻子は会社を辞め、ウエイトレスとして再び勤めはじめた。その店に「あの女」がやって来た…。この表題作「地下街の雨」はじめ「決して見えない」「ムクロバラ」「さよなら、キリハラさん」など七つの短篇。どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー。
表題作「地下街の雨」を含む七編からなる短編集。いかにも宮部さんといった雰囲気を持つものもありますが、全体的に今までとちょっと雰囲気の異なる作品と感じました。で、それらは、裏表紙紹介文によると「どの作品も都会の片隅で夢を信じて生きる人たちを描く、愛と幻想のストーリー」とのことですが、んー、違うと思う。

いかにも宮部さんと感じたのは「地下街の雨」「勝ち逃げ」の2編。都会で暮らし悩みを抱える一般人にスポットを当て、心温まるラストにつなげる作品です。もちろん、これはこれで良いのだけど、今回はその他の作品に惹かれました。

台詞調に構成されている「不文律」は、ワイドショーのような展開。事件にまつわる無責任な噂と結末。「混線」では、いたずら電話がテーマ。憂さ晴らしも度が過ぎると…。「ムクロバラ」では覚せい剤中毒者が刑事部長を訪ねる。ごく普通の日常が、何て幸せなことなのだろうかと感じずにはいられません。「さよならキリハラさん」は、老人と同居する家族の話。どこの家もこんな家庭とは言えないと思うが、見過ごせないお話です。

「混戦」「さよならキリハラさん」が秀逸でした。読みやすい文章だけど、テーマは深い作品集でした。

+++++

【みなさまのご意見】


「東京下町殺人暮色」宮部みゆき

東京下町殺人暮色タイトル:東京下町殺人暮色
著者  :宮部みゆき
出版社 :光文社文庫
読書期間:2006/01/11 - 2006/01/13
お勧め度:★★★★

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13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。そのころ町内では、"ある家で人殺しがあった"という噂で持ち切りだった。はたして荒川でバラバラ死体の一部が発見されて…。現代社会の奇怪な深淵をさわやかな筆致で抉る、宮部作品の傑作、ついに文庫化。
今年は宮部さんと恩田さんの本は少なくとも月一冊は読もうと決めました。そうでもしないと全著作制覇なんて到底無理!で、手に取ったのがこの本ですが、10年以上も前に書かれた本。今読んでも十分に楽しめます。

主人公は中学生・八木沢順。隅田川と荒川に挟まれた下町に住んでいる。その下町で若い女性のバラバラ死体が発見され、警察に犯人からの手紙が届く。その一方、順の家には怪文書が。同じ下町にひっそりと暮らす有名画家にまつわる怪しい噂だった。順は同級生と一緒に怪文書の謎を追う。

舞台は下町、ちょっと賢い少年と気が優しくて力持ちタイプの少年ペアとこれまで何度か読んだ宮部さんの得意の設定に今回はお手伝いさんが追加。安心して読み進めることが出来ました。

話自体は2時間ドラマでありそうな展開で、すぐに犯人がわかってしましたが、動機はそんなことだとは・・・。昨今繰り返される安易な理由からの犯罪の数々。それらに対する宮部さんの警鐘かなぁと思います。

+++++

【みなさまのご意見】