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「ゴールデンスランバー」伊坂幸太郎

ゴールデンスランバータイトル:ゴールデンスランバー
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :新潮社
読書期間:2008/06/13 - 2008/06/20
お勧め度:★★★

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仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。

感想はそのうち・・・。


「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎

フィッシュストーリータイトル:フィッシュストーリー
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :新潮社
読書期間:2007/05/11 - 2007/05/14
お勧め度:★★★★

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あの作品に登場した脇役達の日常は? 人気の高い「あの人」が、今度は主役に! デビュー第1短編から最新書き下ろし(150枚!)まで、小気味よい会話と伏線の妙が冴える伊坂ワールドの饗宴。

「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」の四編を収録。今までの作品に登場した人物がちょこちょこ出てるそうですが、気が付いたのは黒澤くらい。こんな恥ずかしいくらいに前の作品を覚えていない僕でも、十分楽しめる作品でした。

「動物のエンジン」
十年前、僕と河原崎さんと動物園職員の恩田は深夜の動物園にいた。そこには、狼の檻の前で横たわって眠る元動物職員の姿が。恩田曰く「動物園のエンジン」とのこと。

「サクリファイス」
人探しのため、小暮村を訪れた黒澤。その村には、未だ「生贄」の風習が残るという。抽選で決まるはずの「生贄」に、高い確率で当たる一人の男。黒澤は、疑問を抱く。

「フィッシュストーリー」
解散寸前のロックバンドが最後に出したアルバム中の一曲から連なる現在、過去そして未来の奇跡のお話。

「ポテチ」
控えのプロ野球選手・尾崎と空き巣・今村、そして今村の家族の物語。万有引力やピタゴラスの定理を発見した今村が見つけたもう一つの事実とは・・・。

全編伊坂節前回全開でした。書き下ろしは「ポテチ」のみですが、ぜんぜん古さは感じません。唯一気が付いた黒澤は、以前と雰囲気が変わっていて少々丸くなったような感じがしますが、こういう一面も持ち合わせているのかとうれしく感じました。

「動物園のエンジン」がやや劣るものの、その他の三編は甲乙つけがたいです。無理やり一番を選ぶと「ポテチ」でしょうか。途中でオチが読めるベタな展開でしたが、心地よいラストでした。

+++++

【みなさまのご意見】


「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎

陽気なギャングの日常と襲撃タイトル:陽気なギャングの日常と襲撃
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :祥伝社ノン・ノベル
読書期間:2006/08/22 - 2006/08/23
お勧め度:★★★

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人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に―史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラな事件。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。絶品のプロット、会話、伏線が織りなす軽快サスペンス!伊坂ブームの起爆剤にして、映画化で話題の「陽気なギャング」ここに待望の復活。

前半が日常で後半が襲撃、でしょうか。伊坂さん初めてのシリーズモノ。

恥ずかしながら、前作の内容は登場人物の特殊能力以外覚えていません。ほんとは前作を再読してからって思っていたんだけど、前作を知らなくても楽しめるといくつかのブログで読み、まぁいっかって感じで読み始めました。確かに楽しめました。

当初は独立した短編として書かれていたものを、加筆・修正して長編として纏めあげたとのこと。修正前を知らないのでどのくらい修正したのかはわかりませんが、長編としてうまくまとまっているのではないでしょうか。時系列が前後しながら四人の日常が重なったり、それが最後の事件へと展開したりと、さすがは伊坂さんといったところ。

ただ、話の本筋が強盗じゃないってのがちょっと物足りなかったです。やっぱりギャングは強盗をしなくちゃ。軽妙なテンポで進んでいた話が、本筋の話になると急にもたつき始めて、途中は少々流し気味に読んでしまいました。伊坂さんの本の中で、このシリーズは何も考えずにぐんぐん読めるってのがいいところなのに、ちょっと残念に思います。

まぁしかし、登場人物の会話には十分楽しませてもらいました。特に成瀬と響野の田中に関するくだりでは、芝居を見ているような、あまり読書で受けたことのない感覚がありました。

そういえば、前作は映画になってますよね? 封切前は結構話題だったと思うんだけど、興行的にはどうだったのでしょう? うまくいったのかなぁ。機会があったら見てみます。

+++++

【みなさまのご意見】


「終末のフール」伊坂幸太郎

終末のフールタイトル:終末のフール
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :集英社
読書期間:2006/08/11 - 2006/08/13
お勧め度:★★★★★

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あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。

いつもは購入後すぐ読む伊坂さんの本だけど、今回はしばらく積んでいました。直木賞受賞おめでとうっていう状態で読む予定だったのに、あの結果で・・・。巷じゃどうしてこの本じゃないのという話でもちきりでしたが、まぁこの本も結果は同じだったでしょうね。受賞者には何の罪もないけれど、出来レースのようで気分が良くない第135回直木賞でした。

愚痴はこれくらいにして、本書の感想。

「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表され、世界は大混乱。噂話に翻弄され、国外脱出するため大移動をしたり、欲望の赴くまま暮らしてやれって感じに、強盗や強姦など繰り返す民衆。舞台はそれから5年後の、だいぶん落ち着きを取り戻した仙台市のとある集合団地です。「終末のフール」「太陽のシール」「篭城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」の韻を踏んだ8編が収録された連作集。

騒然とした世の中を生き抜いた人々は、慌てず騒がず、残された日々も割と今まで通りの生活と同じように暮らそうとしています。ただ、人生の残りが決まっているということで、もう少し先に考えるであろうことが前倒しにされています。生きることと死ぬこと、人を愛すること、これから生まれる命のこと。否応なく読者も自分だったら・・・と主人公に身を置き換えてしまいます。

とにかく淡々と物語は進行するのですが、それぞれの結末にはじんわりと胸を打たれます。予想通りだったり、そうじゃなかったりと楽しませてもらいました。毎度のことながら、洒落た言い回しで伊坂節満載で、内容の説明はそれこそ一字一句間違えてはニュアンスが伝わらない、という感じ。何度読んでも励ましてもらえそうです。

そう、自分だったらどうするか。きっと3年で世界が終わるなんて信じずに、同じ生活を続けているだろうと思いますが自信はありません・・・。逃げたり現実逃避するのではなく、ただただ生き抜きたいなと思います。格好悪くてもいいから。

凝った特集サイトがあることを、chiekoaさんのブログで知りました。なかなか面白くって、なかなか難しいです。読み終わってから楽しむほうがいいですね。まだの方はチャレンジしてみてはいかがかと。

連作といっても互いのつながりは薄い作品だったのですが、それでもつながりを見つけたときはちょっとうれしいですね。他の作品とのリンクにはまったく気がつきませんでしたが、何かリンクされていたのでしょうか。気づいた方は教えてください。

+++++

【みなさまのご意見】


「砂漠」伊坂幸太郎

砂漠タイトル:砂漠
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :実業之日本社
読書期間:2006/03/03 - 2006/03/06
お勧め度:★★★★★

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麻雀、合コン、バイトetc……普通のキャンパスライフを送りながら、「その気になれば俺たちだって、何かできるんじゃないか」と考え、もがく5人の学生たち。社会という「砂漠」に巣立つ前の「オアシス」で、あっという間に過ぎゆく日々を送る若者群像を活写。日本全国の伊坂ファン待望、1年半ぶりの書き下ろし長編青春小説!
発売後比較的早く買ったはずなのに、積んだままで2ヶ月。ブログで感想が出始めて盛り上がる中、読んだら一緒に盛り上がれるだろうなぁって思いつつも読むのは3月になってしまいました。でも、3月=卒業の時期にこの本を読めたのはちょうど良かったかも。

仙台の大学(おそらく東北大学)を舞台に、主人公・北村と彼の仲間(鳥井、南、東堂、西嶋)ら、男女五人の学生たちが繰り広げる青春物語。「春」「夏」「秋」「冬」の章から構成されていて、あぁ一年間の出来事かぁなんて読んでたんだけど、最後の最後でそうじゃないことに気がつきました。うまい!と思いましたが、ただ自分が鈍かっただけかも。

読んでいる最中、とにかく大学時代に戻ったような感覚をずっと味わってました。書かれているエピソードほど大規模なネタはないものの、自分にもいくつか思い出せることがありました。ことあるごとに集まる仲間。麻雀もしたし、非常にくだらないことで盛り上がったりもしたし、バカなこともしてみたし。すごく懐かしい。

伊坂作品にはいつも登場するクールな主人公を始め、今回は魅力的なキャラが満載です。それぞれが個性的で、「自分」というものを持っていて、仲間を信用していて。金城一紀さんの「ザ・ゾンビーズ」とはまた違ったいい仲間です。主要な5人以外にも幹事の莞爾や北村の彼女・鳩麦さんなども素敵でした。特に鳩麦さん。あの頃って年上の女性にちょっと憧れってあるよね?

大学を卒業してそれぞれの道に進む5人。社会が砂漠かどうかはその人次第です。「砂漠に雪を降らせてやる」の気持ちで一つ一つ壁を乗り越えていって欲しいなぁって思います。そして自分もそういう気持ちで日々精進したいです。

【追記】
「なんてことは、まるでない」を使おうと考えてたけど、思い浮かびませんでした・・・。

+++++

【みなさまのご意見】


「魔王」伊坂幸太郎

魔王タイトル:魔王
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :講談社
読書期間:2005/11/04 - 2005/11/05
お勧め度:★★★★★

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「小説の力」を証明する興奮と感動の新文学。
不思議な力を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」と、静謐な感動をよぶ「呼吸」。別々の作品ながら対をなし、新しい文学世界を創造した傑作!
「エソラ」に掲載された「魔王」と「呼吸」からなる中編集。前者は兄の目線、後者は弟の妻の目線で描かれています。序盤はキャッチーなフレーズも飛び出しやはり伊坂作品だと思えましたが、途中からがらっと変わり今までにはない味わいに。

表題作「魔王」について。カリスマ性を持つ政治家とその言動により突き動かされてゆく大衆。それまで政治に興味の無かった人々、特に若者が騒ぎたて一人の政治家を祭り上げてゆく。急激に動いていく政治状況の中で、一人疑問を覚える兄。このまま流されてしまってよいのだろうか。作中で感じた兄の不安と恐怖は、そのまま読み手(つまり自分)の不安となりました。伊坂作品を読んで恐ろしさを感じたのは初めてかも。

扱っているテーマが"政治"だけに意見と評価が分かれる作品となりそうです。しかも、あとがきで"ファシズム"や"政治"がテーマではないと著者が書いているので余計に何が言いたかったのかと考えてしまう。僕も読み終えて首を捻った一人ですが自分なりにまとめると、政治家の言っていることが正しいとか間違えていることではなく、「流されるようにして誰かの思惑にはまってしまうことの恐怖」を言いたかったのではないか、と思っています。

「呼吸」は一転のんびりムード。ただし最後の終わり方は思わせぶり。弟は今後どうなってしまうのでしょうか・・・。

もちろん今回も毎度恒例の"お楽しみ"があります。旧作を読んでおいたほうがいいですよ。

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「死神の精度」伊坂幸太郎

死神の精度タイトル:死神の精度
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :文藝春秋
読書期間:2005/07/11 - 2005/07/12
お勧め度:★★★★

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「俺が仕事をするといつも降るんだ」クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。『オール読物』等掲載を単行本化。
約1年振りの新作は、死神が主人公の連作短編集。表題作は第57回日本推理作家協会賞短編部門賞受賞作。

僕の貧困なイメージでは、死神と言えば「魂の緒を切る鎌を持ち歩いてて、日々誰かの命を狙ってる」というつのだじろうの漫画のようなもの。それとは全く違う死神像にこれでいいのかと思いつつ、読み終わるとこれでいいのだとなってました。

"手をくださない"というのが今まで死神のイメージを覆すものでしょうね。1週間に渡り対象となる人間を調査して、最後に「可」か「見送り」かを報告するのがお仕事。人間社会での名前は「千葉」。調査対象の人間によって年齢や職業はその都度変わります。仕事を仕事と割り切って常にクールなんだけど、人間社会の常識が欠けているため「ちょっと変わってて面白い人」との印象を受けている死神がとても魅力的です。

6編からなる構成ですが、恋愛モノあり、密室モノありとバラエティ豊か。なかでもお気に入りは表題作「死神の精度」と「死神対老女」。「死神の精度」は意外なラストに心が和み、「死神対老女」は今までの話がこんな風に絡んでくるかと感心しきり。何とも伊坂さんらしい。

このシリーズはこれで完結してしまうのでしょうか。ラストを読む限り、これで終わりなのかなぁという気がしています。どこか憎めない死神にまたいつかどこかで会えたらなぁと思います。

【関連ページ】

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【みなさまのご意見】
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「グラスホッパー」伊坂幸太郎

グラスホッパータイトル:グラスホッパー
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :角川書店
読書期間:2004/12/15 - 2004/12/16
お勧め度:★★

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復讐。功名心。過去の清算。それぞれの思いを抱え、男たちは走る。3人の思いが交錯したとき、運命は大きく動き始める…。クールでファニーな殺し屋たちが奏でる狂想曲。書き下ろし長編。

伊坂幸太郎さん最新刊。前作「チルドレン」がよかったのですごい期待していたのですが・・・、全くダメ。あまりにも期待が大きすぎたのかな。なんだこりゃ?って感じ。

テーマがブラックながらも、もちろん今作も伊坂節は好調。最初は別々の話からスタートした4人の登場人物(殺し屋三人、一般人一人)が、徐々に絡まり最後に一気に修練するプロットといい、登場人物の名前の付け方といい、「シジミが気になる」とか「ジャック・クリスピン曰く」とか「ブライアン・ジョーンズ」といい、ふわふわとしている世界観は独特のもの。

その点は面白くなくもないし、すらすらよめるし。でもねぇ。結局何が言いたいのかな?これだけ、たくさんの人が殺されていくのに、何を伝えたいのが全く見えてこない。わからなくてモヤモヤしてたら、伊坂節がただ文章をこねくり回しているだけに思えてきて。

何か伊坂さんって力をセーブして書いている気がするんですよねぇ。もっともっと書けるはずなのに。これって、作風に合わないって事?

今作は「心に少しでも死にたいという気持ちを持っていた人がみんな死んだ」ということ以外、あまりよくわかりませんでした。どなたか伊坂さんが言いたかったことを教えてください。

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「チルドレン」伊坂幸太郎

チルドレンタイトル:チルドレン
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :講談社
読書期間:2004/10/20 - 2004/10/21
お勧め度:★★★★

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いやー、これは面白い。惜しくも直木賞は逃しちゃったけど、読者としてみればそんなこと関係ないです。

短編集のふりをした長編小説です。帯のどこかに"短編集"とあっても信じないでください。

とは、伊坂さんの言葉。5つの短編のつながりが絶妙ですが、でもまぁやっぱり短編集かな。短編の順番を変えることは出来ないとは思いますが。

どの短編にも共通して登場するのが「陣内」という男。子供のように滅茶苦茶な行動、妙な自信からくる断定口調な言動、なのにすぐに自分の意見をひっくり返してしまう適当な性格など、周りにいたらかなり迷惑なキャラ。でも、どうしてかみんなから好かれてしまうキャラ。高校時代の同級生にこんなヤツがいたなぁ。

通勤途中に読んでいたんだけど、面白くてくすっと声を上げてしまいそうになりました。それなのに、最後になんだかジーンとしちゃったりと完全に伊坂さんの思う壺にはまった感があり。お気に入りは「チルドレンII」と「イン」。どちらもラストが心地よい。

伊坂作品の未読本は残すところ「グラスホッパー」のみとなりました。未読本が貯まってるので、読むのはしばらく先となりそう。お楽しみは先に取って置くという事で・・・。

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「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎

アヒルと鴨のコインロッカータイトル:アヒルと鴨のコインロッカー
著者  :伊坂幸太郎
出版社 :東京創元社
読書期間:2004/10/18 - 2004/10/20
お勧め度:★★★

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引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた長身の美青年。初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と持ち掛けてきた。彼の標的は−−たった一冊の広辞苑。僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうになった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に立ってしまったのだ!四散した断片が描き出す物語の全体像は?

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吉川英治文学新人賞受賞作。いつもながら突飛な表現が多くてなにが言いたいんだかよくわからないんことがあるんですが、テンポのよい文章のためどんどんと読まされてしまいます。あと、毎回タイトルが面白くていいですよね。タイトルに内容凝縮されていることを知るのは、読後の楽しみの一つ。

話は伊坂作品ではすでにお馴染みの仙台を舞台として、現在と二年前が交互に展開。複数の物語が一点で結びつく、というのは伊坂さんの得意な展開ですね。起こる事件はそれほどスケールが大きくないです。複数の物語が最後に一つに集約するということで、ついつい既読の「ラッシュライフ」と比較しちゃいます。「ラッシュ〜」の方が複雑であおちゃん好みかな。巷では「アヒル〜」の評価は高いのですが、あおちゃんの評価は「ラッシュ〜」の方が断然上です。

今までの伊坂作品、物語を読ませることに主眼が置かれていて、驚くと言うよりもなるほど〜と感心することが多かったのですが、今回は一つ驚きがありました。これまでの作品とやや毛色の違う作品と言えるかも。ややミステリを意識して書かれているのかなぁ。いや、物語を盛り上げるための一つのアクセントと考えた方がいいのかも。

ミステリ好きとしてはもっともっとミステリ色が濃い方が好みだったりしますが、なんともいえないふわふわとした読了感が心地よい。本格ミステリや内容の重〜い本の合間に読むには最適の本じゃないでしょうか。

現在「チルドレン」を読書中。

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【みなさんのご意見】
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